P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-22
この映画「未来世紀ブラジル」は、テリー・ギリアム監督が、悪夢的イマジネーションで、現代社会を鋭く風刺した作品だ。
近未来の管理社会を舞台に、空を飛ぶことを夢見る小役人は、誤認逮捕事件の目撃者が、夢に現れる女性にそっくりだったことから、彼女を助けようとして、混乱の悲劇に巻き込まれていく。
ジョージ・オーウェルの「1984年」のような悪夢の管理社会を、奇才集団「モンティ・パイソン」のアニメーターだったテリー・ギリアムが、ダクトだらけのセット、顔をこねくりまわす美容術、鳥人となった主人公に襲いかかるサムライ戦士などの、独自のイマジネーション溢れる映像で描いていて、実に素晴らしい。