P.N.「振り子のレッスン~スペインは少女の魂~」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
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彼女の沈黙の抗議の結果、涙するシーンは、父親が、迷う様子、もう、沈黙することができない状態であることを物語り、自らの振り子を見失った姿、希望を失った姿であり、振り子の力は、彼女に継承されたことを意味します。
未来を見据える魂こそ、希望であり、生きる力であり、存在理由なのです。
えるすーる
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彼女の沈黙の抗議の結果、涙するシーンは、父親が、迷う様子、もう、沈黙することができない状態であることを物語り、自らの振り子を見失った姿、希望を失った姿であり、振り子の力は、彼女に継承されたことを意味します。
未来を見据える魂こそ、希望であり、生きる力であり、存在理由なのです。
以前から気になってはいた作品。やっと、タイミングが合いました。
スペインは少女の夢で出来ていると言っても過言では無いでしょう?
少女の夢と言っても、ただ夢を見るだけではなく、実現すること。
男と言う生き物は、時に、過去の記憶を後生大事にする。
が、女性と言うのは、大方、今を生きる生き物である。
父親は、大切な魂を記憶に費やし、
一方、娘は、これからの人生を夢見て歩み出す。
振り子と言うのは、一種の比喩であり、誰もが、自転車の補助輪を外し動き出す為の手段。
あなたは、振り子と言う補助輪を外し、内なる振り子を指針に人生を歩まなければならない。
記憶に生きるのではなく、自らの振り子のエル・スール、指南書を胸に歩まねばならない。
スペインにも一番、必要な作品かも知れません?