スティーブン・キング/マングラー 作品情報
すてぃーぶんきんぐまんぐらー
アメリカ、ニューイングランドはライカーズバレー。この小さな町の主要産業は時代遅れの巨大マングル(洗濯用プレス機)が鎮座するブルーリボン・ランドリー社のみ。町の実力者にして社長のウィリアム・ガートレー(ロバート・イングランド)は老齢の上両足が不具。にもかかわらず、今なお会社を独裁、大半が女性である社員には暴君として振る舞い、リン・スー(リサ・モリス)という愛人まで囲っていた。そんなある日、作業員の一人ガートレーの姪シェリー(ヴァネッサ・パイク)が運搬中の製氷機にぶつかり怪我をする。マングルにしたたる血。これをきっかけに、マングルに作業員が引き込まれ圧死する原因不明の事故が起こる。事件を担当するハントン刑事(テッド・レヴィン)は隣人で義弟でもあるオカルト狂のジャクソン(ダニエル・マトマー)も巻き込み、捜査を続けるうち、あの日ランドリーから運ばれた製氷機が子供を窒息死させたことを知る。怪現象に混乱し、製氷機に斧をふるったハントンは来合わせた老カメラマンとともに、それから怪光が発するのを目撃する。死期間近だった老カメラマンはハントンに驚くべき事実を遺言に残して死ぬ。町の近隣の多くの処女たちが16歳の誕生日に失踪しており、その中には件のガートレー社長の実の娘もいたのだ。事件の謎を解くためハントンはジャクソンとガートレーの下へ押しかける。何とガートレーは事業の成功のため、悪魔と取引、おのれの足ばかりか実の娘まで生贄にささげ、悪魔の魂を持つマングルを造り上げたのだった。ガートレーは16歳の誕生日を迎えたシェリーを生贄に捧げようとするがハントンらに阻まれ、代わりに自分がマングルに呑み込まれる。ジャクソンはマングルの悪魔払いをはじめるが果たせず、突如として床から剥がれ上がり生命を持って動きはじめたマングルに惨殺され、ハントンとシェリーはからくも逃げのびる。マングルは外へは出なかった。数週間後。何事もなかったかのようにマングルが稼働するブルーリボン・ランドリー。指揮をとるのは悪魔と取引したシェリーだった。
「スティーブン・キング/マングラー」の解説
モダン・ホラー界の巨頭スティーブン・キングの短編小説「人間圧搾機」(邦訳・扶桑社文庫『深夜勤務』所収)を映画化したホラー。悪魔が取り憑いたマングル(洗濯用プレス機)が人間を襲う奇想天外な恐怖譚。監督は「スポンティニアス・コンバッション」『ボディ・バッグス』(V)のトビー・フーパー。製作は「サラフィナ!」のアナント・シン、エクゼクティヴ・プロデューサーはハリー・アラン・タワーズ、シュダール・プラジー、サニィーヴ・シン、ヘレナ・スプリングの共同、脚本はフーパーとスティーヴン・ブルックス、ピーター・ウェルベックの共同、編集はデイヴィッド・ハイトナー、美術はデイヴィッド・バーカム、SFXは「ディック・トレイシー」のスティーヴン・ブルックス、「マングラー」のデザインをフーパーの息子のウィリアム・フーパー、特殊メイクはスコット・ウィーラーがそれぞれ担当。出演は「エルム街の悪夢」シリーズのロバート・イングランド、「羊たちの沈黙」「ラスト・アウトロー」のテッド・レヴィンら。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1995年6月17日 |
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キャスト |
監督:トビー・フーパー
原作:スティーヴン・キング 出演:ロバート・イングランド テッド・レヴィン ダニエル・マトマー ヴァネッサ・パイク リサ・モリス |
配給 | ワールド・ピクチャーズ=エスピーオー・エンターテインメント |
制作国 | アメリカ(1995) |
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