愛・アマチュア 作品情報
あいあまちゅあ
ニューヨーク、人通りのない路地に血を流して倒れていた男(マーティン・ドノヴァン)は、目を覚まし近くのカフェに入り、一人の女、イザベル(イザベル・ユペール)に出会う。彼女は最近まで長い間いた修道院を離れて、現在はポルノ小説を書いていた。記憶喪失の男はイザベルのアパートに泊まることになる。その頃、記憶喪失の男、トーマスに12才から悪の道に入らされた彼の妻ソフィア(エリナ・レーヴェンソン)がトーマスの経理屋エドワード(ダミアン・ヤング)に事のいきさつを語っていた。ソフィアは残忍な夫から離れて新しく人生をやり直したいと願い窓からトーマスを落としたのだと告白した。そして彼女は国際的な犯罪組織と関わっていたトーマスが組織と政界とのつながりを暴露するフロッピーディスクをもとに組織をゆすろうとしていることを思いだし、組織をゆすろうと試みる。しかしひょんな事で組織側にエドワードが捕らえられ電気ショックを浴びせられ気がふれてしまう。トーマスはイザベルと過ごしている内にかすかな記憶から自分の部屋に戻っていく。そこでフロッピーを探しに来たソフィア、そして組織の連中と鉢合わせになる。トーマスとイザベルはソフィアとともに逃げるのに成功し、郊外の空き家に隠れるが、ソフィアは自分の過去を教えて欲しいと頼むトーマスを恐れ、憎み続ける。一方、荒れ狂うエドワードは警察に捕まるが、そこでトーマスがまだ生きていることを知り、愛するソフィアを守るためとピストルを取って逃げる際に警官を撃ってしまう。しかし郊外の空き屋を組織の一人が見つけ出し、ソフィアは誤って撃たれてしまう。たどり着いたエドワードは怒り狂いその男を殺す。イザベルはトーマス、エドワード、傷ついたソフィアとともに元いた修道院に急ぐ。ソフィアはそこでイザベルだけにトーマスの過去を語る。イザベルはトーマスへの愛を確認し始めていた。その時エドワードを追って来た警官隊にトーマスが誤って撃たれてしまう。身元を尋ねる警官にイザベルは「私はこの人を知っています」と告げる。
「愛・アマチュア」の解説
元尼僧で現在ポルノ小説家の女が記憶喪失でマフィアに追われている男と様々な出来事を経て恋に落ちていくドラマ。監督・脚本・製作を兼ねているのはニューヨーク・インディーズのひとりで近年「トラスト・ミー」や「シンプルメン」などを発表して活躍しているハル・ハートリー。共同製作は「ウェディング・バンケット」などを手がけているテッド・ホープ。撮影は監督の大学時代からの友人でこれまでの作品をともに手がけてきたマイケル・スピラー。音楽はネッド・ライフルの名でハートリー自身とジェフ・テイラーが手がけている。スタッフは、ほとんどが監督自身の製作プロダクション、″トゥルー・フィクション″のメンバー。主演は、「パッション」「女の復讐」「天国の門」などのイザベル・ユペールで、彼女はハートリーの作品を見て感動し、すぐに本人に手紙を送り今回の出演が決定した。記憶喪失の男には「トラスト・ミー」以来ハートリー作品の常連であるマーティン・ドノヴァン。その他エリナ・レーヴェンソン、ダミアン・ヤングなどハートリーの映画に常に参加しているメンバー。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1994年12月23日 |
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キャスト |
監督:ハル・ハートリー
出演:イザベル・ユペール マーティン・ドノヴァン エリナ・レーヴェンソン ダミアン・ヤング チャック・モンゴメリー デヴィッド・シモンズ Pamela Stewart |
配給 | フランス映画社 |
制作国 | アメリカ(1994) |
上映時間 | 106分 |
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