ジャック・サマースビー 作品情報
じゃっくさまーすびー
1860年代後半のアメリカ南部、テネシー州ヴァイン・ビル。この地の農園経営者であるジャック・サマースビー(リチャード・ギア)が、南北戦争のためにこの村を出てから6年ぶりで帰って来た。終戦後2年が過ぎ、戦死したと思っていた村人たちや彼の妻ローレル(ジョディ・フォスター)は驚きと困惑を隠せない。かつて冷酷な性格で、人々から憎まれていたサマースビーだったが、帰って来た彼はまるで別人のようだった。自分の領土を共同農園として提供し、このやせた土地に合うタバコの栽培をし、人々と利益を分け合う計画を熱心に推進し、妻ローレルを深く愛した。タバコ栽培は成功し、サマースビーは村人たちの尊敬を集めるが、彼の留守中ローレルと恋仲だったオーリン・ミーチャムは、そんな彼の豹変ぶりを疑いの目で見ていた。そんな時、見知らぬ男たちが村にやって来てサマースビーと争うのを偶然目撃したオーリンは、サマースビーが本物ではないことを確信した。そしてある日、警察がやって来て、サマースビーが殺人容疑で逮捕された。戦前、ポーカー賭博のトラブルで、大勢の前でひとりの男を殺したというのだ。裁判ではローレルの「この人はサマースビー本人ではない」という証言が波紋を呼び、彼の正体の真偽に的が絞られた。しかしジャック自身は、潔く本人であることを宣誓する。なぜ本物ではないと思うのかというサマースビー自身からの問いかけに、ローレルは、「夫のことはこれほど愛せなかったから」と答えた。判決で死刑が決まったジャックの牢屋を、ローレルが訪ねる。ジャックは唐突に戦時中に知り合った男のことを話し始める。その男こそジャックの本来の姿だった。刑場に連行されるジャックを追うローレル。そして見守る人々をかき分け、最前列で永遠の愛を誓い、最後を見届けた。
「ジャック・サマースビー」の解説
南北戦争終結直後のアメリカ南部を舞台に、別人のようになって帰還した若き農場経営者の謎と、周囲の人々との交流を描く人間ドラマ。監督はイギリス出身で「ラジオタウンで恋をして」のジョン・アミエル、製作は「プリティ・ウーマン」のコンビである、「沈黙の戦艦」のアーノン・ミルチャンとスティーヴン・ルーサー。エグゼクティヴ・プロデューサーは主演を兼ねる「愛という名の疑惑」のリチャード・ギアとマギー・ワイルド。「スター・トレックVI 未知の世界」の監督ニコラス・メイヤーとアンソニー・シェーファーの原案をもとに、メイヤーとサラ・ケルノチャンが脚本を執筆。撮影は「子熊物語」のフィリップ・ルースロ。音楽は「バットマン リターンズ」のダニー・エルフマンが担当。主演はギアと「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスター。ほかに「プリティ・リーグ」のビル・プルマン、「スニーカーズ」のジェームズ・アール・ジョーンズらが共演。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1993年6月12日 |
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キャスト |
監督:ジョン・アミエル
出演:リチャード・ギア ジョディ・フォスター ビル・プルマン ジェームズ・アール・ジョーンズ |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
制作国 | アメリカ(1993) |
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