炎はつなぐ 作品情報
ほのおはつなぐ

1本の和ろうそくができるまでには全国の職人たちの技があった。お蚕さんと呼ばれる養蚕農家、蝋の原料となるハゼの実を収穫するちぎりこさん、ハゼ蝋職人、藍染職人、藍染用の藍を生産するすくも職人、和紙の原料であるミツマタを栽培する農家、和紙職人、極薄の和紙を使って金箔を打つ金箔職人、仏具に金箔を漆で貼り高級仏壇に仕上げるヌッシャと呼ばれる塗師、その漆を集める漆かき職人、灯芯草から和ろうそくの芯をとり出す灯芯引き職人、灯芯を燃やして煤を集めて墨を作る煤職人、蚕からとった生糸を何重にも重ねて真綿の布団を作る真綿職人。そして、こうした職人たちの手を経て集められた材料を使い、1本の和ろうそくを作る和ろうそく職人まで、日本の技術と文化を支えてきた伝統工芸の職人技が、謎解きのようにつながり、最後に和ろうそくの炎のゆらぎの意味が明かされる。1本の和ろうそくを作るまでに、全国の職人たちがそれぞれのパーツを作り、それらの廃材すらも人々の生活の道具として再利用される。現代社会が忘れてしまった循環する日本の伝統工芸がどのように今も息づいているのか。そんな問いを抱えて、写真家・大西暢夫が日本全国を駆け巡った旅の記録にもなっている。
「炎はつなぐ」の解説
和ろうそくができるまでにつぎ込まれる様々な伝統工芸の職人技に、「水になった村」などの映像作品を手がけてきた写真家・大西暢夫が迫ったドキュメンタリー。廃材すらも活用し、一切を土に還す日本の伝統工芸の技を求めて、全国を駆け巡る。大西暢夫がライフワークとして15年以上にわたり取材を続けてきた日本全国150カ所以上の職人たちの中から、30カ所に絞り込み長期取材を敢行、最終的に14の職人たちの技を映画にまとめた。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2025年7月19日公開予定 |
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キャスト | 監督:大西暢夫 |
配給 | シグロ |
制作国 | 日本(2025) |
上映時間 | 122分 |
(C) 2025 シグロ/大西暢夫
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