ジョン・バージャーと4つの季節 作品情報
じょんばーじゃーとよっつのきせつ

<“聞き方” / Ways of Listening>雪に閉ざされた冬のカンシー。ティルダ・スウィントンは、久しく顔を合わせていなかったジョン・バージャーの元を訪ねる。時代を隔て、同じ日にロンドンで生まれた2人は、共演などを通じて交友を深めてきた。バージャーの詩や絵を題材に、父親の記憶と戦争、歴史、世代を超えた価値観の継承と更新など、率直に語り合う。<“春” / Spring>バージャーは、その著作の中で繰り返し、人間社会におかれた動物の実存について言及してきた。『Why Look at Animals?』や『Into the Labour』に収められたその記述が、アルプスの高原に暮らす動物たちの姿とともに語られる。撮影前、バージャーは、最愛の妻ベバリーを病で亡くした。監督のクリストファー・ロスは、“人間と動物”そして“死”に対する自身の考察を展開し、自らも経験した母や祖母との相次ぐ死別への応答を試みる。<“政治の歌” / A Song for Politics>映画批評家のコリン・マッケイブが、若いアーティスト3名と共にバージャーの元を訪れる。混迷する現代、社会をより良い方向に進めるため、私たちは何をどう伝えればいいのか。バージャーの言葉をヒントに、映画監督のクリストファー・ロス、作家のベン・ラーナー、移民文学者のアクシ・シンが、政治におけるアートの役割を討論する。<“収穫” / Harvest>ティルダ・スウィントンが2人の子と共に、スコットランドからパリ郊外のバージャーを訪ねる。やがて子どもたちはバージャーの息子、イヴが暮らし、絵を描き、農業を営むカンシーを訪れ、“いま”を生きることを体験的に学んでいく。作曲家サイモン・フィッシャー・ターナーのレコーディングと、パリからカンシーへの旅路で記録された音に彩られ、次世代の視点からカンシーのジョンの家が描かれる。
「ジョン・バージャーと4つの季節」の解説
1926年、ロンドン生まれ。1972年に小説『G.』でブッカー賞を受賞、2017年に亡くなるまで、小説家、評論家、ジャーナリスト、詩人としても活躍したジョン・バージャーの思想の泉を見つめるドキュメンタリー。バージャーと親交の厚かった俳優ティルダ・スウィントンがプロデューサーを務めた。彼が住むフレンチ・アルプスの村カンシーを訪ねる場面から始まり、四季に沿って編まれた4つのチャプターを通して、戦争の記憶、人間と動物、政治とアートといった、バージャーが一貫して取り組んできたテーマを一つ一つすくい取り、次世代にバトンを繋いでいく。混迷を極める現代、バージャーの言葉は我々に本質的な問いを改めて投げかける。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2025年5月24日公開予定 |
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キャスト |
監督:バルテク・ヅィアドーシュ
コリン・マッケイブ
クリストファー・ロス
ティルダ・スウィントン
出演:ジョン・バージャー ティルダ・スウィントン |
配給 | BABELO |
制作国 | イギリス(2015) |
上映時間 | 90分 |
公式サイト | https://johnberger4.babelo.co/ |
(C)2015 The Derek Jarman Lab
予告編動画
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