P.N.「大型画面」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2025-09-05
いい映画でした! 傑作と評していいでしょう。最近鑑賞した中ではピカイチの出来だと思います。私はこの手の骨太な作品が大好きです。この映画を見た後、ある作品を思い出しました。映画「ミッシング」。もちろん石原さとみ主演の日本映画ではありません。1982年公開のコスタ・ガブラス監督作品、カンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞し、アカデミー賞脚色賞も獲得した傑作です。
時の政権によって、ある日突然当たり前のように続いていた平穏な暮らしが壊されていく恐怖感ときたら…。愛する夫の行方もわからず、妻や娘まで投獄監禁され、釈放された後も四六時中監視と尾行が続く日常。ホント怖い。怖すぎる。蔵のある街でノー天気に花火打ち上げてる場合じゃねえぞ!(笑)。
こういう映画に出会う度に思う…映像は力なり!と。
そしてこうした史実を映画にできるブラジルという国の映画界がうらやましいぞ。日本映画でこれほどまで政治色の強い骨太作品が最近あっただろうか。
2025年公開の外国映画TOP5に推したい素晴らしい作品です!