リシの旅路 作品情報
りしのたびじ

インドの中南部・ハイダラーバード郊外の低所得者の居住地域で下級公務員の息子として育ったリシは上昇志向の塊だった。少額の借金の返済を集金人から責め立てられながら身を縮めて生きているような父の姿を見るのが耐えられず、広い世界で羽ばたくことを夢見てひたすら勉学に勤しんだのだ。ヴァイザーグの名門工科大学に入学した彼は、優秀で生意気な学生として注目を浴びる生活を送りながら、自分とは全くタイプの違う学生ラヴィ、プージャと知り合い友人となる。さらにプージャとは恋仲になるが、優秀な成績で大学を卒業したことを機に、リシは彼らとすっぱりと縁を切り、単身アメリカに旅立つ。わずか数年でアメリカのIT業界でトップにのし上がったリシだったが、とある出来事をきっかけに一時帰国し、ゴーダーヴァリ河中流域の寒村でたったひとりで農民運動をする旧友ラヴィの姿を見る。さらに、彼の知らないところでラヴィが払った犠牲のことも知り、彼の中で何かが変わる。貪欲なディベロッパーが推進する巨大パイプライン計画の前で消滅しかかっている村と農民を救うためにリシがとった戦略とは。
「リシの旅路」の解説
1975年生まれで今やテルグ語映画界のスーパースターとなったマヘーシュ・バーブの日本初公開作。インド中南部の町から苦学して大学を出て、ニューヨークでIT業界トップにのし上がった男が、母なる大河のほとりで農民運動に身を捧げる旧友と再会したことで、ある変化が起こる。大地と共に生きる農民たちの運命を、自らの肩に担う“マハリシ≪偉大な聖者≫"の誕生を描いた現代の叙事詩。「ザ・フェイス」「ブリンダーヴァナム 恋の輪舞」のヴァムシー・パイディパッリが監督・脚本を務めた。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2024年10月18日 |
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キャスト |
監督:ヴァムシー・パイディパッリ
出演:マヘーシュ・バーブ プージャー・ヘーグデー アッラリ・ナレーシュ |
配給 | インドエイガジャパン |
制作国 | インド(2019) |
上映時間 | 178分 |
ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「ちょっとライトなインド映画。」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2025-08-08
インド映画にしては、かなりライトな若者ティスト。
まぁ、お決まりのストーリー展開ではあるが、若者よりなオシャレさもあり、ヒンドゥー教的な側面は、後退し、リアリティな現代風に仕上がっている。
ヒンドゥー教的要素が少ない分、余韻と言うか、普遍的な感覚は、なく、あり得そうなストーリーに、インド映画
らしい、歌と踊りと、オシャレなお色直しの連続。
現代的要素の強いインド映画。
これはこれで、面白いが、インド映画
ならではの精神性が加味されると、正に、神的な作品になるかも知れません?