夜と昼の間 作品情報

よるとひるのあいだ

1936年――モロッコに起こった内戦の火の手は、たちまち全土に広がった。革命軍はローヤリスト党の政府軍を次々に撃破した。民衆の怒りと不信にあわてた党は、責任を教会に転嫁した。暴徒と化した民衆は教会を襲い、神父達は姿を変えて逃げた。教会襲撃を黙認した政府は、民衆の心の拠りどころである“聖骨”が行方不明になったので驚きあわてた。ドン・アルチュロ神父(ダーク・ボガード)は教会再建の可能性がないと知り還俗した。ある日、彼は激しい戦闘の最中に美しいナイト・クラブの歌手ソレダード(エヴァ・ガードナー)と知り合った。彼女はアルチュロを自分の部屋にかくまったが、神父と知って警察に密告した。彼女に気のあるアメリカ人新聞記者ホーソン(ジョセフ・スコット)は人心を把握するためにアルチュロを利用しろと、党の情報部長ボタルガス(エンリコ・M・サレルノ)にすすめた。ボタルガスはクレイヴ将軍(ヴィットリオ・デ・シーカ)と相談した。アルチュロはたまたま“聖骨”の所在を知ったが、ボタルガスの訊問には答えなかった。ボタルガスはソレダードを拷問して白状させようとしたが、革命軍の攻撃で失敗した。2人を含む革命軍の捕虜達は前線にかり出された。アルチュロはソレダードに“聖骨”を持って安全な場所に逃げろといった。彼女は彼の自分への愛と信仰の深さを知った。脱走に成功した彼女の瀕死の姿を発見したのはホーソンだった。一方、捕虜達は革命軍に捕まった。ローヤリスト党の罠と知った革命軍は、全員の処刑を命じた。窮地に追いこまれたアルチュロは革命軍に反抗し、これを撃追した。臨終真近かのソレダードは、かけつけたアルチュロに“聖骨”を手渡して息を引取った。アルチュロは“聖骨”を高々とさし上げて教会の階段を上った。

「夜と昼の間」の解説

M・G・Mとイタリアのティタヌス映画社の提携作品。ブルース・マーシャルの原作『美しき花嫁』を「夜の人々(1954)」のナナリー・ジョンソンが脚色・監督した恋愛ドラマである。撮影は「裸のマヤ」のジュゼッペ・ロトゥンノ。音楽はブロニスロー・ケイパー。出演するのは「裸のマヤ」のエヴァ・ガードナー、「わが恋は終りぬ」のダーク・ボガード、「ロベレ将軍」のヴィットリオ・デ・シーカ、ジョセフ・コットンなど。製作はゴッフレード・ロンバルド。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督ナナリー・ジョンソン
原作ブルース・マーシャル
出演エヴァ・ガードナー ダーク・ボガード ジョセフ・コットン ヴィットリオ・デ・シーカ アルド・ファブリッツィ アルノルド・フォア フィンレイ・カリー ロザンナ・ローリー エンリコ・マリア・サレルノ Robert Bright Franco Castellani Bod Cunnigham Gustavo De Nardo ニーノ・カステルヌオーボ Aldo Pin
配給 松竹セレクト
制作国 アメリカ(1960)

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最終更新日:2022-11-14 10:54:56

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