四人の息子(1941) 作品情報
よにんのむすこ
1907年のこと、ニューヨークの株式仲介人アダム・ストダードは 、4人の息子の家庭教師エミリー・ガラタンを、はるばるフランスから迎えた。ニューヨークに近い田舎町の邸宅に来たエミリーは若い美しい婦人であったが、子供たちに親しまれ、主人夫婦にも信用された。ところがその秋の恐慌でアダムは破産にひんし、折しも感謝祭の夜、妻のモリーは卒倒し、手術の結果が悪く死んでしまった。死ぬ前に彼女はエミリーに息子たちのことをくれぐれも頼むのであった。アダムは邸宅も売り払い上の息子3人は学校の寄宿舎に入れ、末子と2人でアパート住まいの身となり、エミリーはフランスへ帰った。それから年月が流れ1914年に世界大戦が起こりその影響でアダムの商売は好転したので、売った邸宅を買いもどして新装した。そして再びエミリーをフランスから迎えた。その頃にはアメリカも欧州大戦に加わり息子たちも志願兵となっていた。エミリーは大きくなった彼らと再会して、自分の息子に対するような愛を感じた。そこへ二男のデイヴィッドが妻を連れて帰って来た。一同は驚きかつ喜んだが、彼の妻ヘスターは浮気女で、ある夜ひとり留守番している時、帰宅した長男のジャックに言い寄って、道ならぬ抱擁をした。偶然それを見たエミリーは何も言わなかった。その夜更けてヘスターがジャックの部屋に忍び込んだが影をアダムに見つけられた。エミリーは他の扉を開けさせて、ヘスターと入替わりぬれ衣を着る。彼女を愛しているアダムは悲しんだが追い出そうとはしなかった。デイヴィッドが帰った夜、妻の不義を知った彼は雨の中を家出し奇禍に遭って病院に担ぎ込まれる。エミリーがヘスターを放逐しようとしていると、アダムが病院から帰宅し、続いてジャックが帰って来た。ジャックの告白でアダムはすべてを知り、ヘスターをストダード家から追い出してしまった。そして身を引こうとしていたエミリーに謝罪し、妻になってくれと頼んだ。
「四人の息子(1941)」の解説
「カサブランカ」「ガス燈」のイングリッド・バーグマンと「その夜の真心」「バーレスクの王様」のワーナー・バクスターが主演する映画。チャールズ・ボナーの小説「遺産」に基づきウィリアム・ハールバットとマイケル・ブランクフォートが協力して脚色し「嘆きの白薔薇」のグレゴリー・ラトフが監督に当り、「ある雨の午後」のペヴァレル・マーレーが撮影した。助演は新人スタアのスーザン・ヘイワード、「ある日曜日の午後」のフェイ・レイ、「ショウボート(1936)」のヘレン・ウエストリー、リチャード・デニング及びジョニー・ダウンス等である。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:グレゴリー・ラトフ
原作:チャールズ・ボナー 出演:イングリッド・バーグマン ワーナー・バクスター スーザン・ヘイワード フェイ・レイ リチャード・デニング ジョニー・ダウンス ロバート・ショウ チャールズ・リンド ヘレン・ウェストリー |
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制作国 | アメリカ(1941) |
上映時間 | 81分 |
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