求むハズ 作品情報
もとむはず
現代のロンドン。エピファニア・パレルガ(ソフィア・ローレン)は百万長者の美しいあととり娘。が、死んだ父親の遺言のため適当な配偶者が見つからないでいる。ある日、ノイローゼになった彼女はテームス河へ身を投げると、インドの医師カビール(ピーター・セラーズ)に助けられた。このカビール先生がまた変わった人物。ご清潔でご誠実で一向に彼女のグラマーぶりを感じないらしく、また彼女の金にも無関心な様子。これがかえって魅力となり彼女は彼と結婚を決意した。いつしか数日が経ち、カビール先生の心は次第にエピファニアにひかれていった。が、彼はその魅力に圧されるのが嫌であった。彼はいざというとき実行すると約束した母親ゆずりのテストを彼女に課した。それは女に35シリングの金を与え、それを元手にして三ヵ月間自活生活をさせるというのだ。一方、彼女は死んだ父親の遺言通りのテストを彼に課した。それは男に5百ポンドの金を与え、それを三ヵ月間に1万5千ポンド増やすというのだった。カビール先生はほっとした。彼は金もうけなど一向に興味がなくテストに落第することは間違いなかったから。エビファニアの方は喜んでテストに挑戦した。早速スパゲッティ製造会社のジョー(ヴィットリオ・デ・シーカ)の所へ投資、稼いだ利益をカビール先生に手渡した。一方、カビール先生は案の上エビフェニアのテストに落第した。傷心のエビファニアは修道院を買い入れ尼になろうと決心していた。が、カビール先生はその妖しい肢体が修道院で朽ちるのを惜しく思った。彼はエビファニアの邸へ駆けつけた。ああ、かくしてついに2人が結ばれる日が来たのであった。
「求むハズ」の解説
イギリスの劇作家ジョージ・バーナード・ショウの舞台劇「女百万長者」をリカルド・アラグノが潤色し、「空中ぶらんこ」のウルフ・マンコウィッツが脚色、「暗黒の銃弾」のアンソニー・アスキスが監督した。ロマンチック・コメディ。撮影は「追想」のジャック・ヒルドヤード、音楽はジョルジュ・ヴァン・パリス。出演者は「戦場を駆ける女」のソフィア・ローレン、「ロリータ」のピーター・セラーズ、映画監督のヴィットリオ・デ・シーカ、「桃色株式会社」のデニス・プライス、アラステア・シムなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
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制作国 | アメリカ(1960) |
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