モダーンズ 作品情報
もだーんず
26年のパリ、モンパルナスのカフェ・モダンズは時代の先端を行く<モダーンズ>たちの集まるサロンである。画家として成功を夢見てシカゴからやってきたニック・ハート(キース・キャラディン)は、ある日そこで、たたきあげの実業家と言われるストーン(ジョン・ローン)に寄り添う魅惑的な女性レーチェル(リンダ・フィオレンティーノ)に目をとめる。実はハートとレーチェルは、かつて結婚していたが、貧しい芸術家の生活に嫌気をさした彼女がハートのもとを飛び出していたのである。そしてハートは、ガートルード・スタインのサロンで彼を挑発するレーチェルを人前で殴り、それを侮辱と取ったストーンは決闘を提案し、ボクシングの試合で彼をさんざん痛めつけるのだった。一方画家としてハートは、バランタイン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)の画廊にかけられた彼の絵は、斬新すぎて買手がなく、食いぶちを稼ぐために親友オワゾー(ウォーレス・ショーン)の書くゴシップ記事にイラストを描いていた。そんな彼のもとに、バランタイン画廊の得意先ナタリー(ジェラルディン・チャップリン)が、贋作づくりを依頼する。浮気性の夫の鼻をあかすためにそれを企てるナタリーであったが、ハートが贋作を仕上げた頃、その夫は急死し、彼女は支払いを拒否する。そして泥棒を雇って絵を取り戻そうとするが、彼らが盗んでいったのは贋作の方であった。オリジナルを手にしたハートは、バランタインと組んでストーンに絵を売りつけるが、彼の絵画コレクションでそれらの絵を見たナタリーは、ストーンのコレクションを罵倒し、逆上した彼は本物の絵を焼いてしまう。一方その頃には、ハートとレーチェルの愛は再燃しており、悪徳と商業主義のパリにみきりをつけたオワゾーの誘いで3人はハリウッドに行こうとしていた。そして彼女から事の真相を告げられたストーンは絶望から川に身を投げ、彼の自殺にショックをうけたレーチェルは出発の場所にやっては来なかった。ニューヨークに着いたハートとオワゾーは近代美術館にナタリーの贋作が本物として堂々と展示されているのを見て、秘かにほくそえむ。そしてそんな2人の前に、ハートの愛の確信を抱いたレーチェルが姿を現わすのだった。
「モダーンズ」の解説
20年代のパリを舞台に、都会をさまよい、夢と狂気を追いつづけた<芸術家>たちの姿を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはシェップ・ゴードン、製作はキャロライン・ファイファーとデイヴィッド・ブロッカー、監督・脚本は「トラブル・イン・マインド」のアラン・ルドルフ、共同脚本はジョン・ブラッドショウ、撮影も同作の栗田豊道、音楽は「ハーヴュイ・ミルク」のマーク・アイシャムが担当。出演は「インクアイリー」のキース・キャラディン、ジョン・ローン、リンダ・フィオレンティーノほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1989年4月8日 |
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制作国 | アメリカ(1988) |
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