北海の果て 作品情報
ほっかいのはて
第一次大戦終了後、ゼブ・ケネディ(リチャード・バートン)は職がないままアラスカへと流れ、そこで漁師ソア・ストーム(ロバート・ライアン)に救われた。ソアハアラスカ生れでその土地を深く愛しており、ブリデイ・バランタイン(キャロリン・ジョーンズ)と婚約していた。ゼブはこの街に缶詰工場を開くことをソアにすすめ、2人は協力して資金調達に奔走した。ゼブは金策のためシアトルへ発つ晩、ブリデイと関係を持った。シアトルでの金策はうまくいかなかった。戦友のデーブはドロシー・ウェント(マーサ・ハイヤー)と結婚すれば金の問題は解決すると知恵をつけた。ゼブはドロシーが自分を愛していると気づいていなかったが、早速デーブの言葉に従った。ゼブは花嫁を連れてバラノフ村に帰った。それをみたブリデイは気絶した。ブリデイから事情を聞いたソアは1人淋しく奥地へ入った。そしてイヌイットの娘ウナ(ドーカス・ブロワー)と結婚したが、ウナは男の子を生むと同時に亡くなった。それから15年――ゼブはケネディ財閥の帝王になっていた。漁師出のソアは彼の冷酷なやり方に対して戦った。ソアも今はアラスカの議員になっておりアラスカの州昇格運動の指導者であった。ゼブの娘グレース(シャーリー・ナイト)とソアの息子クリストファー(スティーブ・ハリス)は親同士の反目をよそに馳け落ちした。ドロシーは心配の余りゼブと激しく争い心臓麻痺で亡くなった。イヌイット集落で生活していたクリストファーは、グレースの出産が近づいた時バラノフ村に帰る決心をした。息子夫婦がやってくることを知ったソアは犬そりで、ゼブは自家用機で途中まで迎えに出た。グレースとクリストファーは大きな熊に襲われた。2人は死んだが子供は助かった。それから20年――美しい娘になったクリスチン・ストーム(ダイアン・マクベイン)は2人の祖父ゼブとソアの家を行ったり来たりして暮らしていた。しかし2人は相変わらず憎みあっていた。ゼブはアラスカが州に昇格すると今までに築いた財産にヒビがはいるためソアの州昇格運動に反対した。ソアは会議のためワシントンへ飛んだが途中嵐にあって連絡は途絶えた。クリスチンとブリデイはゼブに救援を頼んだ。ブリデイの頼みにゼブは自家用機で捜索に出発、そしてソアを助けて来た。その年の夏、アラスカはアメリカの49番目の州になり、ソアは知事に選ばれた。お祝の席上で演説するソア。それを暖かく見守るクリスチン、ブリデイ、ゼブの3人の顔は明るかった。
「北海の果て」の解説
「ジャイアンツ」の原作者エドナ・ファーバー女史の、アラスカの歴史を描いた大ロマンの映画化。「カルメン(1954)」のハリー・クライナーが脚色し、「都会のジャングル」のビンセント・シァーマンが監督した。撮影はジョゼフ・ビロック、音楽はマッス・スタイナー。出演は「にがい勝利」のリチャード・バートン、「征服されざる西部」のロバート・ライアン、「聖なる漁夫」のマーサ・ハイヤーのほか、キャロリン・ジョーンズ、カール・スウェンソン、ジム・バッカス、ドーカス・ブロワーら。製作ヘンリー・ブランク。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ワーナー・ブラザース |
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制作国 | アメリカ(1960) |
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