P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-30
ベトナム戦争を扱った多くの作品の中でも、この映画「プラトーン」は、アメリカにとってベトナムが何であったかを問うよりも、人間にとって戦争とは何であるかを、極めて客観的な語り口で問い詰めた作品だ。
戦争とその悲惨さ、残酷さ、不条理性、そして人間性の消去までをも、冷たく冷たく見つめていく。
単にベトナム戦争の反省にとどまらない、戦争そのものへの糾弾が込められているのだ。
この映画の中では、冒頭から若い兵士達の目の色が、明らかに違っている。
戦争の真の恐ろしさを知る者だけの目の光が、そこにあるからだ。