トマシーナの三つの生命 作品情報
とましーなのみっつのいのち
母親のいないメリー(カレン・ドートリス)は、父親のアンドルー獣医(パトリック・マクグーハン)とトマシーナという赤毛の猫と住んでいた。アンドルーは、すぐれた獣医だったが、病気の動物や飼い主にやさしくないので、次第に客が減ってきていた。その頃、森の小屋にローリ(スーザン・ハンプシャー)という美しい娘が1人で住んでいた。動物好きの彼女は、傷ついた森の動物たちを、やさしく世話してなおしてしまうので、町の子供たちは彼女のことを「魔女」と呼んでいた。ある日トマシーナが破傷風にかかった。しかしアンドルーはトマシーナを見殺しにした。トマシーナを葬るため、山に行ったメリーとその友人たちは、ローリに出会い、トマシーナをおいて逃げ出した。ローリはかすかに心臓が動いていたトマシーナを介抱し、生きかえらせた。この日からトマシーナの2つ目の生命が始まった。一方、トマシーナを見殺しにしたということで、メリーは父親と口をきかなくなり、彼女に同情した子供たちは、獣医にみてもらうと動物は殺されるなどと言いふらした。客はみな、ローリに治療をたのんだ。素人が治療するのは危険だと思ったアンドルーは、忠告のため、ローリを訪ねたが、彼女が一生懸命、治療しているのをみて心をうたれ、手伝ってあげた。そんなことから、2人は親しくなった。ローリのもとに住みついたトマシーナが、ある雨の夜メリーの家に来た。死んだと思っていたトマシーナをみた彼女は雨の中を追いかけたが見失い、肺炎にかかってしまった。看病にきたのは、アンドルーに案内されたローリだった。そして、その後にはトマシーナがいた。トマシーナが帰ってきたので急に元気づいたメリーは全快した。数日後、アンドルーとローリの結婚式が挙げられ、この日から、トマシーナの3つ目の生命が始まったのである。
「トマシーナの三つの生命」の解説
ポール・ギャリコの小説『トマシーナ』を、ロバート・ウェスタービーが脚色、「首のない馬」のドン・チャフィーが監督した児童映画。撮影はポール・ビーソン、音楽はポール・スミスが担当した。出演は「まぼろし密輸団」のパトリック・マクグーハン、新人スーザン・ハンプシャー、「メリー・ポピンズ」の子役コンビ、カレン・ドートリスとマシュウ・ガーバーほか。製作はウォルト・ディズニー。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | ウォルト・ディズニー・プロ |
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制作国 | アメリカ(1963) |
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