トータル・リコール(1990) 作品情報
とーたるりこーる
ダグ・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)はいつも同じ火星旅行の夢を見てうなされる。ある日彼は<リコール社>を訪れ、模造記憶による火星旅行をすることにする。選んだプログラムは悪と戦う諜報員、そして夢と同じブルネットの女性と恋に落ちる--。しかし旅行は失敗した。彼は本来火星の支配者コーヘイゲン(ロニー・コックス)の片腕として働くハウザーという名の諜報員で、その記憶を全て消されて地球に送り込まれていたのだが、その消された記憶がリコール・マシーンによって甦り始めてしまったのだ。コーヘイゲンの部下もそのことに気づき、クエイドの悪夢のような逃避行が始まる。家に帰ってみれば、妻のローリー(シャロン・ストーン)は彼を殺そうとする。彼女は実はコーヘイゲンに送り込まれた監視役だったのだ。行き場を失なったクエイドに謎の男からスーツケースが渡され、その中のビデオモニターに映る彼自身が全ての事情を教え、火星に向かい、コーヘイゲンを倒すための極秘情報を取り戻すように告げるのだった。火星に潜入したクエイドはレジスタンスの一員であり夢の中の女性と同じメリナ(レイチェル・ティコティン)という女性に会う。クエイドをハウザーだと思った彼女はクエイドに抱きつくが、クエイドは自分は全ての記憶を失なっているのだと言う。最初は信用しなかったメリナだが、やがて彼をレジスタンスの指導者クアトーの元に連れて行き、協力してコーへイゲンを倒すことを誓う。しかしその頃コーヘイゲンはレジスタンスの本拠地である地区の空気供給をストップした。クアトーはクエイドに火星の先住民族の残した大気を作る反応炉の存在を教え息絶える。クエイドとメリナは、必死に反応炉を作動させようとするが、勢い余って空気のないドームの外ヘコーヘイゲンと共に飛び出してしまう。あの悪夢と同じ光景。2人はあやうく窒息死しそうになるが、その時突然反応炉が動き、大爆発の後、火星に大気と美しい青空が甦った。
「トータル・リコール(1990)」の解説
フィリップ・K・ディックの短篇「追憶売ります」に着想を受け、模造記憶によって火星旅行をする男がいつしか現実と夢の境界を失なって体験する悪夢のような冒険を描く、「ロボコップ」のポール・ヴァーホーヴェン監督のSF超大作。エグゼクティヴ・プロデューサーはマリオ・カサールとアンドリュー・ヴァイナ、製作はバズ・フェイシャンズと脚本も兼ねるロナルド・シュセット、脚本はほかにダン・オバノンとゲイリー・ゴールドマン、撮影はジョスト・ヴァカーノ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティンほか。日本公開30周年を記念して、2020年11月27日より、4Kデジタルリマスター版を劇場公開。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1990年12月1日 |
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配給 | 東宝東和 |
制作国 | アメリカ(1990) |
上映時間 | 113分 |
(C) 1990 STUDIOCANAL
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、1件の投稿があります。
P.N.「完全撤回~あなたは記憶ではない~」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2020-12-04
(トータルリコール)
完全撤回
記憶は、曖昧である為に、トラウマになれば、過度に美化する。
いじめる側に記憶がなく、被害者には記憶がある。
同じ時間を共にした知人が、同じ記憶を共有しているとは限らない。
何故なら?記憶は、あなたではないから。
確かに、経験することが、人生の目的だから、ゲームのように、制限・限定を設けないと、味わえない。
家族であっても、記憶にはばらつきはある。
言い尽くされた言葉に、「人生は神様が仕組んだゲームである」が、ある。
だから、私は、○○ですとカミングアウトして限定するゲームもできる。
現代も、豊な資源や財産が、恐怖心の記憶から、独占されている。
恐怖心を取り除き、眠っている真実の記憶をよみがえらせれば、完全撤回(トータル・リコール)。誰もが、自由に、豊に、生きらる時代になるだろう?
シュワちゃんと氷の微笑セロンここにあり。
今の時代に当てはまる要素もあり、改めて鑑賞すると現代に通ずる点があって面白い。
ある意味、近未来を予言していたとも言える。