P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-02-20
この映画は一人の少年のいっぷう変わった青春物語でもあり、またアメリカという国そのものの、我が身を切りさいなむように切実な青春物語であると思います。
とにかく、今は亡きリバー・フェニックスが素晴らしい!!
「スタンド・バイ・ミー」「モスキート・コースト」でもそうでしたが、この少年俳優は、清冽な美貌もさることながら、子供のくせして妙に父性的な雰囲気が漂っているんですね。
幼いながら父親代わりをやってしまうような、けなげさと頼もしさがあるんですね。
彼と両親のスキンシップの描写が、実に繊細で豊かな味わいに満ちていますね。
彼は子供らしい心細さで両親の胸に顔をうずめるのですが、それがいつの間にか、彼のほうが両親をかばい、慰めているかのように見えるんですね。
とにかく、涙なしでは見られない作品でしたね。