殺人者(1946) 作品情報
さつじんしゃ
小都市ブレントウッドのガソリン・スタンドに勤めるスウェード(バート・ランカスター)という男が、ある日2人の刺客のために射殺された。警官はこの事件には冷淡だったが、保険会社の調査員リアダン(エドモンド・オブライエン)が興味を持ち、スウェードの前身が拳闘選手であったことを推定し、拳闘練習場へ調べに行った。その結果、スウェードの前身は拳闘家であり、窃盗罪で3年の刑をうけたことがわかった。その当時彼を受け持った刑事ルビンスキーから、スウェードは以前ルビンスキーの妻リリーと恋仲だったが、暗黒街のボス、コルファクス(アルバート・デッカー)の情婦キティ(エヴァ・ガードナー)に心をひかれてから、リリーを捨て、その後罪をかばって、入獄したことが判った。獄中でスウェードと一緒だった老人チャールズトンに会ったリアダンは、スウェードが出獄後、コルファクス一味と一緒に帽子会社の給料強奪に参加して裏切られ、その腹いせに盗んだ金を全部取って逃げた、ということを知った。しかし、スウェードの下宿に金を探しに来たダムダムという男と逢い、コルファクスとキティが結託してすべての仲間を裏切ったという事情を推察し、キティを探し出して彼女がスウェードをおとし入れたことを聞き出した。リアダンは危うくコルファクスの刺客に殺されるところを逃れ、刑事とともにコルファクスの家に急行すると、ダムダムが死んでおり、彼に射たれたコルファクスも虫の息だった。コルファクスの死に際の告白により、すべては彼とキティの共謀であり、その秘密を知るスウェードを殺し、リアダンにも刺客をさしむけたのだということが判った。キティはコルファクスに自分の潔白を証言してくれと頼むが、彼は何も言わずに死に、彼女は警察へひき立てられて行った。リアダンは休む間もなく次の事件の調査をはじめた。
「殺人者(1946)」の解説
「裸の町」の故マーク・ヘリンジャーが製作し、「容疑者(1944)」のロバート・シオドマクが監督に当たった犯罪スリラー1946年作品。「キリマンジャロの雪」のアーネスト・ヘミングウェイの短編に基づきアンソニー・ヴェイラー「冒険」が脚色した。撮影はウディ・ブレデル、作曲はミクロス・ロージャ「白い恐怖」の担当。主演は「快傑ダルド」のバート・ランカスター、「キリマンジャロの雪」のエヴァ・ガードナー、「白熱(1949)」のエドモンド・オブライエンの3人で、アルバート・デッカー「都会の牙」、サム・レヴィーン、ジャック・ランバートらが助演。
公開日・キャスト、その他基本情報
制作国 | アメリカ(1946) |
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