サイレント・ムービー 作品情報
さいれんとむーびー
時は1976年。映画の都はハリウッド。船長スタイルの往年の名監督ファン(メル・ブルックス)、飛行士姿のエッグス(マーティ・フェルドマン)、そしてデブのベル(ドム・デルイズ)は、真っ黄色のオープン・カーで、ビッグ・ピクチャーズ撮影所へ。今や大危機に直面している所長(シド・シーザー)に、ファンは「サイレント・ムービーを作りませんか」。今どき無声映画とあきれる所長だが、「大スター総動員では」のファンの言葉に、所長も大乗気。まずバート・レイノルズを口説きに大邸宅へ。セクシーな肉体にファン達はおタッチしたり、大男に化けたりして、出演OKへ。ついで肉体を鍛えるジェームズ・カーンに出演快諾を得ます。ファン達の次の目標はライザ・ミネリ。騎士の甲冑に身を包んだ3人は、レストランで食事中の彼女を口説きますが、甲冑が重くて食事はメタメタ。ついに甲冑をとれば、彼女はすすんでOK。アン・バンクロフトには、フラメンコ・ダンサーでアタック。クラブでの珍妙な踊りの後に快諾を得ます。パントマイムのマルセル・マルソーには、電話で一言「ノン」とことわられ、がっくりの3人。ふと所長の入院先の病院の窓から外を見ると、ポール・ニューマンが車椅子で日なたぼっこ。ファン達が車椅子で追いかければ、ニューマンは車椅子で逃げ、かくしてカーチェアー・チェイス。デッドヒードの末、ニューマンも出演したいとの事。調子にのったファンは「考えておこう」。一方、ビック・ピクチャーズの危機に目をつけたエンガルフ(ハロルド・グールド)とデボア(ロン・ケリー)は、お色気作戦でファンをメロメロに。お相手のビルマ(バーナデット・ピータース)に、ファンは結婚式まで夢みる始末。いよいよ零号試写日。エンガルフ一味の妨害にもめげず、体にフィルムのまつわりついたマーティを映写機がわりに、試写は始まり、大成功。かくして「サイレント・ムービー」全巻の終りでございます。
「サイレント・ムービー」の解説
現代にサイレント・ムービーを作ろうとする監督たちの奮闘サイレント喜劇。製作はマイケル・ハーツバーグ、監督は「ブレージングサドル」のメル・ブルックス、脚本はメル・ブルックス、ロン・クラーク、ルディ・デ・ルカ、バリー・レビンスンの共同、原案はロバート・クラーク、音楽はジョン・モリスが各々担当。出演はメル・ブルックス、マーティ・フェルドマン、ドム・デルイズ、バーナデット・ピータースなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1977年2月19日 |
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配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | アメリカ(1976) |
ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-15
落ち目の映画監督が、起死回生の秘策として、無声映画の復活を提案。
大スターを多数出演させる条件で、ゴーサインが出るが-----。
普段、喜劇と縁のないスターが、次々と登場して、コメディ演技を披露する。
鏡に写る自分を眺めてはウットリするバート・レイノルズ。
やたら体を鍛えるのに熱心なジェームズ・カーン。
昼食をメチャクチャにされるライザ・ミネリ。
ギョロ目の怪優マーティ・フェルドマンばりに、目玉で珍妙な演技を見せるアン・バンクロフト。
世界的なパントマイム役者なのに、一言だけセリフのあるマルセル・マルソー。
そして、電動椅子でカーチェイスをやらかすポール・ニューマンという錚錚たる顔ぶれなのだ。
映画からセリフをなくしたために生じる、ギャグの数々が見ものだ。