P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-18
田舎の警察にくすぶっていた元FBIのアーノルド・シュワルツェネッガーが、シカゴのギャング一味に捜査官の息子を殺された、元上司ダーレン・マクギャビンの依頼を受け、殺し屋に化けてギャング一味に潜り込む。
こういう潜入作戦は、昔からうんざりするほど多いが、この作品はシュワちゃんが暴れ回るのを見せる映画なので、お話などどうでもいいようなものだ。
例によって、鋼鉄製のロボットのごとき逞しさで、勇猛アクションぶりを見せ、彼と一味が爆破騒ぎを起こして、警察に保管されていた麻薬を奪い取る一幕など、バイオレンスの見せ場もいろいろ用意されているが、ジョン・アーヴィン監督はどうもパンチ力不足で、あまり盛り上がらない。
組織の本拠へ一人で殴り込むクライマックスも、ものものしい銃器をあれこれと揃えて持っていくのに、充分に活用できていない。
そして、敵の弾丸が一発も当たらないという不死身ぶりだけが目立つという、お約束の展開になって終幕を迎える。