コナン・ザ・グレート 作品情報
こなんざぐれーと
有史前のハイボリア時代。コナン少年は刀剣作りの名匠である父から、「鉄の謎を解明し、鉄の道を究めよ」と諭される。ある日、コナンの住む集落を騎馬隊が襲撃し、その首領タルサ・ドゥーム(ジェームズ・アール・ジョーンズ)に父も母(ナディスカ)も虐殺された。コナンの目にタルサの持つ2匹の蛇がからまった楯がやきついた。捕われの身となった子供たちは、製粉工場へ送られ、車輪を押す労働に酷使された。1人また1人と死亡し15年後に残ったのはコナン(アーノルド・シュワルツェネッガー)だけだった。たくましい肉体を持つ不屈の男に成長したコナンは、闘技士として買われてゆき、多くの闘技士の相手をして技を磨いていく。ある日、自由の身となったコナンは荒野をさすらい、狼魔女にあやうくやられそうになる。その後、モンゴール人のサボタイ(ゲリー・ロペス)と知りあい、タルサがいるというザモラの国へ行く。そこの蛇の塔に大蛇の目という宝石があることを聞き、2人は塔にしのび込む。先に入り込もうとしていた女盗賊ヴァレリア(サンダール・バーグマン)と一緒に宝石奪取に成功、彼女とコナンは一夜をともにする。だが、3人はザモラの王オズリック(マックス・フォン・シドー)の前にひき出され、タルサのもとに駆け落ちした娘のヤシミナ姫を連れ戻してくれと頼まれた。コナンはまたタルサを探す旅に出て、途中で魔法使い(マコ)に会う。タルサの城にしのび込むがみつかり、砂漠の木にしばりつけられる。サボタイが彼を救い出し、魔法使いの呪文とヴァレリアの愛でコナンは回復。コナン、サボタイ、ヴアレリアはタルサの城からヤシミナを救出。しかし、タルサの放ったまむしの矢でヴァレリアは絶命した。ついにコナンはタルサと対決して、タルサの首を切り落とす。すべてが終り、コナンは新しい冒険を求めて、また旅立つ。(20世紀フォックス配給*2時間8分)
「コナン・ザ・グレート」の解説
有史前を舞台に、勇者コナンが父の仇を討つまでのアドベンチャー大作。製作はバズ・フェイシャンズとラファエラ・デ・ラウレンティス、監督はジョン・ミリアス。ロバート・E・ハワードの創作したキャラクターに基づいてオリヴァー・ストーンが脚色し、それをジョン・ミリアスが大幅にリライトして完成させた。撮影はデューク・キャラハン、音楽はバジル・ポールドゥリス、プロダクション・デザインはロン・コブが担当。出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、サンダール・バーグマン、ジェリー・ロベス、マコなど。トッド・AOで撮影。日本版字幕は岡枝慎二。テクニカラー、シネスコサイズ。1982年作品。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 1982年7月17日 |
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配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | アメリカ(1982) |
上映時間 | 128分 |
TV放映 |
2024年11月25日 テレビ東京 午後のロードショー |
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-19
「コナン・ザ・グレート」は、マッチョ志向のジョン・ミリアス監督が、当時まだ無名に近かったアーノルド・シュワルツェネッガーという格好の素材を得て、おのれの肉体のみを武器に闘う男の物語を作り上げた。
黒澤明監督に心酔して、映画監督を目指しただけあって、この作品にもその傾倒ぶりが、無邪気なほど見られる。
特に顕著なのが、終盤近くの戦闘場面。
数にまさる敵を迎え撃つため、古代人の墓所を要塞化して、騎馬武者を一人づつ隘路に誘い込んで倒すくだりは、まさしく「七人の侍」のクライマックスそのもの。
また、早坂文雄が作曲した「七人の侍」の音楽を、明らかに意識した場面もある。
血沸き肉躍る冒険ロマンだが、危機を克服する方法が、ひたすら剣と肉体だけというのが、いささか、この映画を単調なものにしていると思う。