華麗なる激情 作品情報
かれいなるげきじょう
1508年。法皇(レックス・ハリソン)はローマに住むミケランジェロ(チャールトン・ヘストン)を自分が建てたシスチネ礼拝堂へ案内しその天井に使徒のフレスコ画を描けと命じた。ミケランジェロはどうしても気が進まず、ジョバンニ枢機卿とその妹コンテシナ(ダイアン・シレント)にも苦しみをうちあけた。そして彼は描きかけのまま、ローマから姿を消した。法皇お気に入りの建築家ブラマンテ(ハリー・アンドルース)が、若い画家ラファエルを紹介したが、法皇の気に入らず、直ちにミケランジェロの行方を探せと布告を出した。彼はカララの石切場に隠れ、大理石を切り出していたが、法皇軍が探しに来て山に逃れたある夜、突如構想がひらめく。旧約創生記を描くことである。やがてとらわれ、天井画制作に心魂を傾けはじめた。法皇が時々見にくるのにはくさるがある日、彼の視力が急に衰え足場から落ちた。コンテシナのお陰で徐々に恢復したが法皇自ら彼を見舞いに来て、仕事を他の画家にやらせようという。嫌がらせで気力をよみがえらせようという配慮だった。この頃、法皇庁に外患が頻発する。フランス軍が侵入し、ドイツ軍が迫り、さらにフェララとボロニアが同盟して反旗を翻す。ある日、ミケランジェロが仕事にかかろうとすると足場のとり払いが行なわれている。早速法皇に抗議を申し込むと、公開したいからだという。その権利は画家にあると口答えして、法皇の象牙のムチをうけた。彼はローマを去ろうとするが、コンテシナの励ましで、法皇に完成まで描かせてほしいと申し出、その承認を得た。やがて法皇は病床につき、スイスとイギリスの救援を得て、外敵は制圧した。彼の仕事も着々と進み、天井画は完成した。37歳の時の偉業が成り、やがて89歳までの仕事が始まるのであった。
「華麗なる激情」の解説
アーヴィング・ストーンのミケランジェロの伝記小説「苦悩と恍惚」を、「聖衣」のフィリップ・ダンが脚色、「逃げる男」のキャロル・リードが製作・監督した、ミケランジェロ伝記映画。撮影は「クレオパトラ(1963)」(アカデミー賞)のレオン・シャムロイ。音楽は、同じく「クレオパトラ」のアレックス・ノースが担当した。日本語版のプロローグ担当は滝口修造、ナレーターは杉山真太郎が当たっている。出演は「偉大な生涯の物語」のチャールトン・ヘストン、「マイ・フェア・レディ」のレックス・ハリソン(64年度アカデミー賞)、「トム・ジョーンズの華麗な冒険」のダイアン・シレント(現在ショーン・コネリー夫人)「北京の55日」のハリー・アンドリュース、ほかにアルバート・ルーポ、アドルフォ・セリ、トーマス・ミリアンなど。
公開日・キャスト、その他基本情報
配給 | 20世紀フォックス |
---|---|
制作国 | アメリカ(1965) |
ユーザーレビュー
レビューの投稿はまだありません。
「華麗なる激情」を見た感想など、レビュー投稿を受け付けております。あなたの映画レビューをお待ちしております。