護られなかった者たちへ 作品情報
まもられなかったものたちへ
不可解な連続殺人事件と、その裏に隠された切ない真実を描く
東日本大震災から9年後、宮城県内で連続殺人事件が発生する。それは、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという凄惨なものだった。被害者はいずれも人格者と言っていいような人物。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は、ふたつの事件からある共通項を見つけ出す。そんな中、利根泰久が容疑者として捜査線上に浮かび上がる。彼は知人を助けるために放火、傷害事件を起こし服役、刑期を終えて出所したばかりの元模範囚だった。
「護られなかった者たちへ」の解説
連続殺人事件の容疑者となった青年と彼を追う刑事を描きながら、社会における格差の実態を浮き彫りにするミステリー。ベストセラー作家・中山七里の同名小説の映画化となる本作は、『菊とギロチン』『楽園』『明日の食卓』と渾身作が続く名匠・瀬々敬久監督がメガホンをとった。主演は、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』でも瀬々監督とコンビを組んだ佐藤健。そして、容疑者を追う刑事を阿部寛が演じている。撮影は宮城県石巻市を中心に行われ、石巻の“今”が切り取られていて興味深い。スクリーンを通じて復興に歩みを進める石巻市を感じ取るのも一興だ。桑田佳祐が歌う主題歌「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」は、東日本大震災の被災地にエールを送るために披露された曲だそうだ。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2021年10月1日 |
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キャスト |
監督:瀬々敬久
原作:中山七里 出演:佐藤健 阿部寛 清原果耶 林遣都 吉岡秀隆 倍賞美津子 |
配給 | 松竹 |
制作国 | 日本(2021) |
上映時間 | 134分 |
公式サイト | https://movies.shochiku.co.jp/mamorare/ |
(C)2021映画『護られなかった者たちへ』製作委員会
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ユーザーレビュー
総合評価:4.6点★★★★☆、10件の投稿があります。
P.N.「ケースワーカー」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-01-02
ミステリーとして見ませんでした。
仕事で携わっていたから。
いや、むしろミステリーとして見ないでほしいです。
貧困と格差の現代日本を描いた作品として見てほしいです。
そうでなければ、彼等の苦しみも悲しみも分かるわけがない。
「死んだら終わりじゃない」
この叫びの意味さえ理解できないでしょうから。
そして、感想にしばしば見られる共感のなさに、また、この社会の闇の深さを改めて感じる次第です。
個人的には新人ケースワーカーたちの研修に使う良心的な自治体が増えて欲しいと切望します。