2人のローマ教皇 作品情報

ふたりのろーまきょうこう

ローマ教皇の交代劇を2人の対話を通して描く

2人のローマ教皇のイメージ画像1

2005年、ドイツ出身のラッツィンガー枢機卿が新教皇ベネディクト16世として選出された。その時、彼と票を争ったのがアルゼンチンのベルゴリオ枢機卿だった。2012年、ベルゴリオは枢機卿職の辞任を申し出ようとローマへ飛ぶ。当時バチカンは数々のスキャンダルに見舞われていた。保守派と革新派として教会の方針にも考えが対立するベルゴリオとベネディクト16世だが、対話を通してお互いに理解を深めていく。やがて、ベネディクト16世は重大な決断を下す。

「2人のローマ教皇」の解説

2019年11月の来日が大きなニュースにもなったローマ教皇フランシスコ。本作はその彼と前教皇であるベネディクト16世が、意見の相違を乗り越えて信頼を深めていく過程を描いたドラマだ。映画の大半は2人の会話劇だが、退屈とは無縁でまったく飽きることはない。ユーモアを交えた会話劇とシリアスな部分の配分が的確で、重くなり過ぎずに最後まで一気に見てしまうからだ。また「教皇」というカソリックのトップを、私たちと同じように後悔や痛みを持つ人物として描いており、強い共感を感じるはず。2人のローマ教皇役のアンソニー・ホプキンスとジョナサン・プライスの名演も素晴らしい。監督は『シティ・オブ・ゴッド』のフェルナンド・メイレレス。本作は海外での高評価を受け、Netflix映画でありながら、日本でも2019年12月に劇場公開。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2019年12月13日
キャスト 監督フェルナンド・メイレレス
出演アンソニー・ホプキンス ジョナサン・プライス ファン・ミヌヒン
配給 Netflix
制作国 イギリス=イタリア=アルゼンチンほか(2019)
上映時間 125分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、3件の投稿があります。

P.N.「キリスト教マニアとしては」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-12-22

役者としては好きなジュード・ロウのドラマ「ピウス13世」のありえなさに憤る者としては、本作は空想とはいえ戦後のローマ教皇のあり方の縮図として納得できる。フランシスコがイエズス会出身であることが南米出身より大きな壁となっていたこともよくわかる。同じくフランシスコを描いた「ローマ教皇になる日まで」との整合性、補完性も素晴らしい。冒頭のコンクラーベでベネディクト=ラッツィンガー枢機卿とマルティニ枢機卿がライバルと目されていたこと、イタリア人マルティニが同じイエズス会のフランシスコに票を回そうとしていたくだり、日本でもたくさん翻訳されてるマルティニの読者としてはとても嬉しかった

最終更新日:2020-02-28 00:10:57

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