サランドラ 作品情報

さらんどら

クリーヴランドの警察を退職したボブ・カーターは、トレーラーに家族を乗せてカリフォルニアにやって来た。人里離れた給油所で給油をし、近くにある銀鉱のことを聞くと、給油所のフレッド爺さんは、「もう銀は採れない、ハイウェイにもどりなさい」と強く勧める。だが、頑固で人の言うことを聞かぬボブは、銀鉱を探して砂漠をつっぱしり、あげくに車軸を折って立ち往生をしてしまう。ボブは給油所までもどり、妻エセル(ヴァージニア・ヴィンセント)、娘のブレンダ(スーザン・レイニア)とリン(ディー・ウォーレス)、息子のボビー(ロバート・ヒューストン)はトレーラーに残り、リンの夫ダグは前方へ行ってみることにした。給油所でフレッド爺さんが「息子のジュピターが幼い頃から狂暴で実妹を殺したので、思い余って斧で殺そうとしたのだが…」とうちあけ話をしている際中にジュピター(ジェームズ・ウィットワース)に襲われて殺される。ジュピターは売春婦(コーディ・クラーク)と一緒になり、息子3人プルート、マース、マーキュリー、娘ルビーをもうけていた。ダグはトレーラーにもどってきたが、ボブはジュピターにとらえられ、火あぶりにされてしまう。悲鳴を聞いてカーター一家が駆けつけ、焼け焦げたボブの顔を見て、エセルの神経がおかしくなる。トレーラーにプルートとマースが侵入し、エセルに重傷を負わし、リンを射殺し、リンとダグの間の赤ん坊ケイティをさらって逃げていった。ジュピターはケイティを夕食に食べようという。マーキュリーがカーター一家の愛犬ビーストによって殺され、怒ったジュピターはプルートを連れてトレーラーに復讐にやってくる。途中でプルートがビーストにやられ、ジュピターはボビーとブレンダの罠にひっかかり、ついに死亡する。一方、ダグは娘救出にジュピター一家の住む岩山に向かっていた。普通の生き方をしたいと考えていたルビーが、ケイティを手に逃げ出して来た。後を追うマース。ダグとマースは格闘し、ルビーが毒蛇をマースの首に押しつけ、マースが弱ったところをダグが刺殺する。

「サランドラ」の解説

カリフォルニアの砂漠地帯を舞台に、退職警官一家と食人一家の闘争を描く。シトヘスの恐怖映画祭でグランプリを受賞している。製作はピーター・ロック。監督・脚本・編集は恐怖映画専門のウェス・クレイヴン。撮影はエリック・サーリネン、音楽はドン・ピークが担当。出演はスーザン・レイニア、ロバート・ヒューストン、ヴァージニア・ヴィンセント、ディー・ウォーレス、ジェームズ・ウィットワース、コーディ・クラークなど。「サランドラ」とはギリシャ神話の化物とのことだが、映画の内容とはまるで関係ない。日本版字幕は清水俊ニ。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1977年作品。特集『カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018』にてデジタルリマスター版を上映(配給:是空)。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 1984年8月25日
配給 東宝東和
制作国 アメリカ(1977)
上映時間 90分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、4件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2018-08-10

真夏のホラー映画特集の深夜放映で続いて視たのがサイコな映画の「地獄のモーテル」だった。謂わば蟻地獄の怖い噺!豚頭を被って生贄の如くアベックを機械で截断しようとする悪夢は、食材にされている動物からの復讐劇のスタイルで恐ろしいー。宮沢賢治の童話或いは寓話も一寸思い浮かべたりして…🐷🐖🐽

最終更新日:2022-07-26 11:04:05

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