天国の日々 作品情報
てんごくのひび
巨匠テレンス・マリックの美しすぎる70年代の名作がスクリーンに。若きリチャード・ギアの初々しさも必見
20世紀初頭のアメリカ。労働者の青年ビルは、小さな妹のリンダ、恋人のアビーを連れて、季節労働者を募集している農場にやってきた。ビルはトラブルを避けるため、どこでもアビーを“妹”として紹介していた。過酷な労働の日々、そんな彼らに転機が訪れる。農場主のチャックがアビーに目を付けたからだ。“不治の病で余命1年”と医師がチャックに宣告するのを偶然耳にしたビルは、アビーにチャックの好意を受けるように言った…。
「天国の日々」の解説
1973年の『バッドランズ(地獄の逃避行)』で長編監督デビューしたテレンス・マリック。当時日本未公開ながら海外では高い評価を受け、続く本作で名監督の地位を手にした。本作の日本公開は、『アメリカン・ジゴロ』でリチャード・ギアがスターになった1983年と遅れたが、それによりようやく日本でもマリック作品の素晴らしさが伝わる事になった。美しい農場を舞台に、若者たちの束の間の幸せと破局をワイエスやホッパーの絵画の中の風景のように描いたそのスタイルは、以降の映画作家たちに多大な影響を及ぼしている。とくに日没後の20分程しかない“マジックアワー”の撮影の美しさは群を抜いている。撮影監督はトリュフォーやロメールなどの名作を手がけた名手ネストル・アルメンドロス。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2011年8月27日 |
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キャスト |
監督・脚本:テレンス・マリック
音楽:エンニオ・モリコーネ 出演:リチャード・ギア ブルック・アダムズ サム・シェパード |
配給 | 日本スカイウェイ、アダンソニア |
制作国 | アメリカ(1978) |
上映時間 | 94分 |
(C)1978 Paramount Pictures corporation
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。
P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2018-09-04
本テレンス・マリック監督作品「地獄の逃避行」は若きマーチン・シーンがアンチヒーロー役を見事に演じたんだ…。恐らくフランシス・フォード・コッポラ監督がヴェトナム戦争ものの大作「地獄の黙示録」で彼を起用したのもニヒルな役を淡々と演じられる其の資質に着目したから何だろう!