17歳の風景~少年は何を見たのか 作品情報

じゅうななさいのふうけいしょうねんはなにをみたか

なぜ、彼は北を目指すのか…

少年がひとり黙々と自転車を漕ぎ続ける。そびえ立つ富士山、若者たちがたむろする東京・渋谷や、都会の雑踏を突っ切って行く。やがて日本海に出ると、ひたすら北上を続け、途中、浜に集う漁師たちの好意で暖かな食事にありつき、ひなびた鉄道の駅舎では、老人が語る若き日の戦争体験に耳を傾ける。大雪で身動きのとれなくなっていたのを助けた老婆が唄うのは、無理矢理引き離された祖国・朝鮮の歌だ。行きずりの大人たちの言葉を捨て去るように、少年はさらなる最果てを目指す…。

「17歳の風景~少年は何を見たのか」の解説

自転車のペダルを踏み続ける少年の荒い息遣いが、生のエネルギーを際立たせる。果たして彼は何に絶望しているのか。繰り返し挿入される無人の勉強部屋、母親とおぼしき女性の笑顔。岡山で母親を殺害した17歳の少年が自転車で逃走した末、16日後に秋田で逮捕されるという実際に起きた事件に着想を得たベテラン監督・若松孝二が観客に突きつけるのは、柄本佑演じる少年の読み取れない表情と、彼が目にする荒涼とした風景だけだ。その心に去来するものは、憎しみなのか、恐怖なのか、虚無感なのか…。わからないことはわからないこととして安易な解釈を加えたりはしないところに、常に反主流の立場を貫いてきた若松孝二らしさがある。孤独な魂の叫びのような友川カズキによる書き下ろしの詩と曲も強烈な印象を残す。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2005年7月30日
キャスト 監督若松孝二
出演柄本佑 針生一郎 関えつ子 小林かおり 井端珠里 不破万作 田中要次 鳥山昌克 丸山厚人
配給 シマフィルム
制作国 日本(2005)
上映時間 90分

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最終更新日:2016-02-12 15:48:13

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