古都('63) 作品情報
こと
川端康成原作を岩下志麻主演で映画化
京都平安神宮のみごとに咲いたしだれ桜の下で、佐田千重子は幼な友達の水木真一に突然「あたしは捨子どしたんえ」と言った。呉服問屋の一人娘として何不自由なく育ったが、自分は店の前のべんがら格子の下に捨てられていたのだと…。とはいっても親娘の愛は細やかだった。父の太吉郎は名人気質の人で、ひとり嵯峨にこもって下絵に凝っていた。西陣の織屋の息子秀男は秘かに千重子を慕っており、見事な帯を織り上げて太吉郎を驚かした。ある日千重子は、清滝川に沿って奥へ入った北山杉のある村を訪ねた…。
「古都('63)」の解説
朝日新聞連載川端康成原作から、『河口』の権藤利英が脚色、『続・愛染かつら』の中村登が監督した文芸もの。撮影は『かあちゃん結婚しろよ』の成島東一郎。(キネマ旬報 全映画作品データベースより抜粋)
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:中村登
原作:川端康成 出演:岩下志麻 宮口精二 中村芳子 長門裕之 東野英治郎 |
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制作国 | 日本(1963) |
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ユーザーレビュー
総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。
P.N.「水口栄一」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-08-30
古都を観て、とても感動した。これはあらためて日本の美しさがひしひしと伝わってきたからだ。私は京都と言えば祇園祭を思い出さずにはいられない。祇園祭は疫病や災難を払う祭だ。そして私は蘇民将来という言葉を思い出すのだ。蘇民将来は疫を寄せ付けない護符なのだ。コロナ禍の今日、蘇民将来のことを思い、お祈りしたいと心から思う。その意味でこの映画はこれからもこの美しい国を大切にしていこうという思いにさせてくれるのだ。素晴らしい作品だ。岩下志麻さんは絶世の美女であり、演技も素晴らしい。最高だ。大好きだ。