茄子 アンダルシアの夏 作品情報
なすあんだるしあのなつ
捨てたはずの故郷だった。ひたすら遠くへ行くために
“ツール・ド・フランス”“ジロ・デ・イタリア”と並ぶ世界3大自転車レースの一つ“ブエルタ・ア・エスパーニャ”。スペインを一周するこのレースに挑むペペ・ベンネリ(声:大泉洋)は、解雇寸前の落ち目のレーサーだ。やがて故郷アンダルシアの村にさしかかる。かつて失望を味わったその土地は、過去に葬り去りたい場所だった。その日はちょうど兄アンヘル(声:筧利夫)と、昔ペペの恋人だったカルメン(声:小池栄子)の結婚式。ペペは疾風のように駈け抜ける。勝つことよりも、自分が存在する意味を見出すために…。
「茄子 アンダルシアの夏」の解説
レースのスピード感や躍動感がリアルに伝わってくる。観客が目にするのは、文字通り疾走する夏だ。黒田硫黄のコミック「茄子」の中の一編をとりあげて、監督デビューを果たした高坂希太郎監督は、宮崎駿監督の一番弟子にして、『千と千尋の神隠し』の作画監督をはじめ、スタジオジブリ作品を支え続けてきた天才アニメーターである。
一つも無駄のない凝縮された47分間に、レースを追いながら、兄と弟の“自転車”と“カルメン”を巡る葛藤が見事に描かれている。これは男と男と女のオトナのドラマでもあるのだ。第56回カンヌ映画祭監督週間に、日本アニメ史上初めて正式出品されたのも納得。映画の後にはきっと、ワイン(ビールじゃ無粋!)と、アンダルシア名物“茄子漬け”を味わってみたくなる。
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2003年7月26日 |
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キャスト |
監督・脚本:高坂希太郎
原作:黒田硫黄 声の出演:大泉洋 小池栄子 筧利夫 |
配給 | アスミック・エース エンタテインメント |
制作国 | 日本(2003) |
上映時間 | 47分 |
TV放映 |
2020年12月6日 BS12 日曜アニメ劇場 |
(c)2003「茄子 アンダルシアの夏」製作委員会
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