宮本武蔵 二刀流開眼(1963) 作品情報

みやもとむさしにとうりゅうかいがん

般若野で不逞の浪人の群を倒した武蔵は城太郎をつれて柳生石舟斎宗厳の城に向い、この剣聖と剣を交えようとしたが果せない。吉岡清十郎の弟伝七郎もまた石舟斎に会おうとするが、お通を通して拒絶されてしまう。一方、武蔵は柳生四高弟と剣談を交えるところまでこぎつけたが、城太郎が紀州公より賜った柳生家の愛犬を打ち殺したことから、高弟たちと対立した。そのとき、お通の笛の音が流れ、ハッとした武蔵の袖口が相手の真剣に大きく裂けた。瞬間、武蔵は小刀を抜き放って両刀の構えとなっていた。翌日、右舟斎の庵の前に立った武蔵は庵内にお通の姿を認め、お通も武蔵に気付いた。が、次の瞬間、武蔵は逃れるように姿を消した。そのころ、吉岡の門弟祇園藤次は旅先で燕返しの秘剣を身につけた佐々木小次郎を知り、更にふとしたことから清十郎も彼の太刀さばきを見て、小次郎は吉岡道場の客となった。さて、伏見城の改修工事に従事していた本位田又八は、小次郎あての免許皆伝の状を偶然手に入れ、小次郎の名を騙って京に出たが、そこで、清十郎に体を奪われた上、母お甲は藤次と逐電、とう悲運に見舞われた朱実に逢い、それがもとで小次郎に化けの皮をはがされる。一方、清十郎ばついに宿敵武蔵との対決を決意した。「洛北の蓮台寺野で、九日の卯の下刻」五条大橋でこの高札を朱実も、お通も見ていた。そして武蔵も--。が、武蔵の眼は遠く枯柳に寄りかかっている小次郎にそそがれていた。二人は宿命的ななにかを感じたようであった。小次郎に止められたが、清十郎はひくにひけない。その日は来た。吉岡の門弟約四十人のとりかこむ中で、武蔵の一撃は清十郎の肩をくだいた。

「宮本武蔵 二刀流開眼(1963)」の解説

吉川英治原作を前作「宮本武蔵 般若坂の決斗」に引続き内田吐夢と鈴木尚之が脚色、内由吐夢が監督したもの。撮影は「この首一万石」の吉田貞次。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督内田吐夢
出演中村錦之助 入江若葉 木村功 浪花千栄子 阿部九洲男 竹内満 木暮実千代 丘さとみ 江原真二郎 平幹二朗 河原崎長一郎 南廣 香川良介 国一太郎 鈴木金哉 遠山金次郎 名護屋一 有川正治 楠本健二 島田秀雄 薄田研二 堀正夫 神田隆 片岡栄二郎 外山高士 波多野博 江木健二 谷啓 神木真寿雄 藤木錦之助 大崎四郎 水野宏子 川路允 源八郎 常田富士男 片岡半蔵 佐々木松之丞 村居京之輔 大里健太郎 島田兵庫 利根川弘 中村錦司 高倉健
配給 東映
制作国 日本(1963)
上映時間 104分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:51

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