阿弥陀堂だより 作品情報

あみだどうだより

人生を味わって生きる方法を教えてくれる詩情的な日本の風景

心の病がきっかけで、夫の孝夫(寺尾聡)と共に彼の故郷である信州の山間にある村に診療医としてやってきた美智子(樋口可南子)。そこで2人は死者がまつられた阿弥陀堂に暮らす96歳のおうめ(北林谷栄)など、町の人々との触れあいの中で、質素に生きる喜びを知り、人生について再確認するのだった…。

「阿弥陀堂だより」の解説

長野県飯山市を始めとした奥信濃の美しい四季を共に、そこで暮らす老女たちの生きざまをインタビュー形式で語らせることで、「外見はその人の内面を表わす」など、聞く人にとってはいささか説教臭いと感じられる説法のようなセリフが沢山出てくるが、その言葉1つ1つには説得力があり、観客の心に深く刻まれる。「質素なものばかり食べていたのが長寿につながったのなら、貧乏なことはありがたいことです」と語る老女。

こういった全てのものへの感謝の気持ちが、映画全体に表れ、物語りのトーンを母親の体内のような暖かいものにしているのだと思う。さらに妻の美智子を演じた樋口可南子の演技は魅力的。医師として人と接している時は、華奢な体からは想像がつかないほどの包容力と知的さを感じさせるのだ。そのほかにも老女おうめを演じた北林谷栄のナチュラルな演技は、彼女の女優としての実力を実感するほど強烈なインパクトを持っており、まるで、彼女が本当にその村で長年暮らしているかのような錯角に捕われるほどだ。自然を味わい、人生を見つめ直し、生きる喜びを実感できる質のいい作品だ。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2002年10月5日
キャスト 監督小泉堯史
原作南木佳士
出演寺尾聡 樋口可南子 北林谷栄
配給 東宝=アスミック・エース
制作国 日本(2002)
上映時間 128分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-01-08

上田正治の山村の四季を映し出す見事なカメラワーク、加古隆の音楽,小泉堯史監督のどっしりした構えの演出、北林谷栄、田村高廣,香川京子等ベテランの持ち味、女医役の樋口可南子のシックさ、患者の小西真奈美の初々しさ等素晴らしいんだ…

最終更新日:2019-11-14 09:28:17

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