日時 6月7日(火)
場所 丸の内TOEI①
登壇者 小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、豊田裕大、池谷のぶえ、大倉孝二、望月歩、豊島監督(敬称略)
MC:山本雪乃アナウンサー(テレビ朝日)
先日、惜しまれながらも最終怪を迎えたテレビ朝日系 土曜ナイトドラマ「妖怪シェアハウスー帰ってきたん怪―」(主演・小芝風花)。本作が早くも映画になって6月17日(金)に公開となる。公開を直前に控えた6月7日(火)に、小芝風花をはじめ本作のメインキャスト、監督が豪華集結し、舞台挨拶付き「完成披露上映会」が実施された。
場内暗転後、ステージ上のバナーがアップすると下からもくもくとスモークが溢れるなか、【闇落ち】をイメージした黒を基調とした華やかな“浴衣姿”で一斉に登場した登壇者たち。
満席のお客さんを前に、二階席にも「ワーッ!」と手を振った主演の小芝は「こんなにたくさんの方が足を運んでくれて嬉しいです!」と満面の笑顔。本作の映画化が決まった時の心境をMCから聞かれた小芝は、「びっくりしました!ドラマのシーズン1を撮影している時に、冗談でシーズン2とか映画化とか妖怪がいっぱいいるからできますよねって言っていたら、本当に『ザ・ムービー』で帰ってくるとは思っていなかったので、言ってみるものだなと思いました」と茶目っ気たっぷりに明かすと、それを聞いたお岩さん/四谷伊和役の松本が、「アカデミー賞を歩いている姿を毎日想像しながら、今日はワールドプレミアということで、世界の皆さんに初めてお目にかかるという特別な日。私の生まれた頃は江戸時代というスクリーンがなかった時代で、本当に数百年の満を持して銀幕デビューということで…」とまさに役になりきって話すと、ぬらりひょん/沼田飛世役の大倉から「なに言ってるの(笑)」のツッコミが入り、早速チームワークの良さを覗かせていた。
また、撮影中の話になると毎熊が「テレビドラマと同時に撮っていたのでスケジュールは大変でしんどかったんですけど、のぶえさん(池谷)が普段あまり変わらないというかニュートラルな方なんですけど、撮影中にすごい疲れが見えている時があって、座敷童子じゃなくて、のぶえさんがちょっと“闇落ち”している瞬間があって、これはいよいよまずいかもと思いながら、みんなで人生ゲームをしながらなんとか乗り越えましたね!」と、大変だった当時の様子を振り返るいっぽう、同じく撮影について聞かれた大倉は「淡々とやっていました」と吐露すると、共演者たちから笑いの声が。続けて大倉が「忙しいんです、ドラマと映画を一緒に撮るというのは」と明かすと、小芝も「白目のアップのシーンとか、『これスクリーンで映るんですよね?』っていうのはありましたよね(笑)」と撮影を振り返った。
また、シーズン2からの出演となった、澪に想いを寄せる交番の巡査・佐藤満役の豊田は「この中に入れるんだというのでワクワクでいっぱいでしたね」と本シリーズへの参加を喜び明かす場面も。
また、ドラマより本シリーズを手掛けている豊島監督は、小芝が演じた主人公の澪について「ドラマ版でいつもろくでもない男性たちとしか恋愛してこなかった澪が、本当に恋をしたらどんな顔になるのかなっていうのが興味としてあって、劇場版を作る時はそれを一番にやりたかったので、前半50分はそれについて描いているので、後半50分は全然違う映画になるんですけど(笑)」と明かすと、小芝も「逆に監督に、ときめいている顔を見られるのがめちゃくちゃ恥ずかしくて、本作の前に豊島監督の別の作品でもお世話になっていたんですけど、それも結構ふざけた作品で…」と語ると、すかさず大倉が「ふざけてないよ!一生懸命やってるんだよ!」とツッコミを入れて会場を笑わせつつ、小芝が続けて「変な顔をすることはあっても、ときめいている顔を見られることがなかったので」と少し恥ずかしがりながら話すと、豊島監督も「あんな顔するんですね(笑)」としたり顔。「でもAITOがすごく素敵な男性として現れてくれたので、いい顔を引き出してもらいました。ありがとうございました」と小芝が話すと、相手役となったAITO役の望月も「すごくかわいかったです!」と笑顔で語った。
またこの日、劇場版となる本作でMCを務めていたテレビ朝日の山本雪乃アナウンサーも出演していることが発表され、会場からは大きな拍手が。望月演じるAITOの講演中に、一番前で質問するジャーナリストの役を演じており、「望月さんの演技の迫力に圧倒されました」と撮影当時を振り返った。
続いて映画のタイトル『―白馬の王子様じゃないん怪―』にかけ、「〇〇じゃないん怪!」と思った出来事を一人ずつフリップに書いて発表。豊島監督は【スローモーションじゃないん怪】と発表し、先日最終回を迎えたドラマでの渾身のシーンとなったスローモーションシーンの話題をあげ、「自分たちでスローに動いているだけの“スローモーションじゃないん怪”でした」と語り、このシーンについては小芝も「アドレナリンが出すぎて、次のシーンはみんな死んでいました(笑)」と撮影の裏話を語った。続いて望月は、豊島監督へ向けて【怖い人じゃないん怪】と発表し、「豊島監督を調べた時に、がたいがよくて強面で、絶対怒らせちゃいけない人だと思って初めてお会いしたら、真逆な方で。それが衝撃的だったので書かせていただきました」と明かすと、大倉も「私は豊島監督にはとても長い間お世話になっておりますけど、声を荒げているような所は見たことがないですね」と豊島監督の素性を明かした。
また豊田は、小芝へ向けて【標準語じゃないん怪】と発表し「一番目のシーンが終わって話しかけた瞬間に、関西弁で」と振り返り、続いて大倉は、小芝さんと松本さんに言いたいことが山ほどあるんですけど、いざ思い出そうとすると何も思い浮かばないと前置きしつつ【それ、ズボン掛ける用のやつじゃないん怪】と発表し、「上着を脱いだらズボンをかける用のハンガーを差し出してきて(笑)」と今日の出来事を吐露。さらに毎熊は、大倉について【適当じゃないん怪】と発表し「営業妨害になるかもしれないんですけど、一緒に楽しくお芝居させていただいてるんですけども、結構真面目に考えている。アドリブとかも、結構相談をしたり、セリフとかもよく考えて、みんなを笑かしてるんだなって」と明かすと、大倉も「もういたたまれなくなってきたよ」と苦笑い。また池谷は、小芝と松本へ向けて【シリアス女優じゃないん怪】と発表し、「松本さんがどんな演技プランなんだというシーンがあって、澪ちゃんを心配してっていうシーンで、どんな気持ちでこのお芝居しているんだろうって見ていて笑いました。本当にコメディエンヌだなって」と松本を讃え、小芝に対しては「撮影の時すごく大変で、下の方でくるまって膝を抱えて座っていたんで、大変だなって思っていたら、人の足の指にずぼっと指を入れてくるんです(笑)」と小芝のかわいらしい一面を明かした。
また松本は、【美味しかったんじゃないん怪】と発表し、松本が撮影中にみんなに振る舞っていた身体にいい青汁について「私としてはみんなが美味しく飲んでくれていると思っていて…。でもまさか大倉さん、美味しかったんじゃないん怪!本当に驚きました!」と明かすと、大倉が「残念ながら大人になるってそういうことなんだよ」と仲の良さを見せていた。最後に小芝は【妖怪シェアハウスで泣くん怪】と発表。試写では豊田と池谷も泣いたといい、「ドラマ版とはまた違ったストーリーが濃厚な感じになっていて、まさか涙腺をやられるとはと皆さんビックリされると思うんですけど、そこも楽しみに観ていただけたらと思います」と呼びかけた。最後には、小芝が「ドラマを楽しんでくださった皆さんも、映画からスタートする人も皆さん楽しめる作品になっていると思います。最後まで盛りだくさんで楽しんでいただけると思うので、ネタバレにならない範囲で面白かったらSNSなどで投稿してもらえると嬉しいです!」とメッセージを送った。