オスカーノミネート俳優ティム・ロスとクライヴ・オーウェンら実力派キャストが贈る『The Song of Names(原題)』が12月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国で公開されることが決定した。
1938年、ロンドンに住む 9 歳のマーティンの家に、ポーランド系ユダヤ人で類まれなヴァイオリンの才能を持つドヴィドルがやってきた。同い年のマーティンと兄弟のように育ったドヴィドルはその才能を開花させ、 21 歳でデビューコンサートの日を迎える。しかしその晴れ舞台の当日、ドヴィドルは忽然と姿を消した……。35年後、コンサートの審査員をしていたマーティンはある青年のヴァイオリンの音色を聴き、愕然とする。彼が奏でるヴァイオリンは間違いなくドヴィドルにしか教えられないものだった。マーティンは長い沈黙を経て、ドヴィドルを探す旅路に出る。なぜ彼は姿を消したのか? ロンドン、ワルシャワ、ニューヨークを巡り、その真相が解き明かされたとき、ふたりの止まっていた時間は再び回り始める―。
主人公マーティンを演じるのは実力派俳優ティム・ロス。『ロブ・ロイ ロマンに生きた男』(95)でアカデミー賞・助演男優賞にノミネートされ、『海の上のピアニスト』(98)で演じた、船上で生まれ育ち一度も船を降りることがなかったピアニスト、ナインティーン・ハンドレッドの印象も根強い。近年では『或る終焉』(16)で死期が迫った患者の看護師の主人公を演じるなど、年齢とともに円熟味を増しながら多彩な役を演じている。また、『クローサー』(04)でゴールデングローブ賞・助演男優賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされたクライヴ・オーウェンが、56歳になったドヴィドルの役を演じる。名実ともに映画界を代表する二人のオスカーノミネート俳優による演技対決にも注目だ。
監督は『レッド・ヴァイオリン』(99)、『シルク』(07)、『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(15)など音楽映画の名手フランソワ・ジラール。ハワード・ショアによる音楽とともに、激動の時代に兄弟のように育った二人が辿る旅路をブルッフ、バッハ、ベートーヴェン、パガニーニなどクラシックの名曲が彩っている。また、21世紀を代表するヴァイオリニスト、レイ・チェンが本作のヴァイオリン演奏を務めた。その旋律は、極上のミステリーにふさわしい、深く温かな余韻へ誘うものなっている。
『The Song of Names(原題)』は12月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国で公開。