アウシュヴィッツ脱走者の報告書<レポート>が12万人の命を救った実話『アウシュヴィッツ・レポート』(本年度(第93回)アカデミー賞(R)国際長編映画賞スロバキア代表作品)が7/30(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開となる。この度、各界の著名人からのコメントが到着した。
本作は、1944年4月アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため脱走を実行する。奇跡的に救出された二人は、アウシュヴィッツの信じられない実態を告白し、レポートにまとめた。果たして、彼らの訴えは世界に届き、ホロコーストを止めることができるのかー。脱走する二人のスロバキア人は、『オフィーリア 奪われた王国』のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカが熱演。二人を救済する赤十字職員ウォレンには「ハムナプトラ」シリーズのジョン・ハナーが好演している。この度、ピーター・バラカン、小島秀夫、水道橋博士、古舘寛治をはじめとした各界の著名人から本作への絶賛の声が寄せられた。
<著名人コメント ※五十音順・敬称略>
ホロコーストの実態を報告したところで信じてもらえなかったという皮肉は絶対に繰り返すべきではない。本編前のテロップとクレジットのバックで流れる今の発言は見逃さないでください。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
ホロコーストという歴史の真実を伝えるために、遺体の記録係を強いられていた二人の若者が、命をかけて現在に遺した「ヴルバ=ヴェツラー・レポート」。それを元に映画化された「アウシュヴィッツ・レポート」は、未来へと命を紡ぐ多くの若者たちに、真実を託すために遺されたものだ。本作を劇場で観て、彼らの記録(レポート※ルビ)を記憶として繋いで欲しい。
小島秀夫(ゲームクリエイター「デス・ストランディング」)
足取りが、全身が、重くなるほどの描写。観てから進め。でなければ、次の過ちを止められない。
荻上チキ(評論家/ラジオパーソナリティ)
この映画が伝える記録を世界は忘却してはならなことを記憶せねばならない。そのためには、この、この世の地獄をまず目を逸さず観ることだ。そして世界中に伝え残すことだ。
水道橋博士(芸人/タレント)
通常ならテーマ音楽が鳴り響くラストクレジット、多くの言葉が延々と積み重ねられる。とても明快なメッセージだ。これは昔話ではない。今につながっている。まったく同感。だからこそ思う。加害された彼らはイスラエルを建国し、今はパレスチナの民を加害している。救いのない連鎖が続く。そこで本作の冒頭に立ち返る。過去を忘れる者は必ず同じ過ちを繰り返す。問題は忘却だけではなく記憶のありかただ。
森達也(映画作家)
世界が騙されていた。まさか、これほどひどいとは。実態をメモして、若者が脱走。ナチスの殺人工場を止められるか。勇気と正義の戦い。手に汗握った。すごい!
鎌田實(医師/作家)
地獄は人間が作る。知らないフリをしてはならない。「忘れるな!」そうこの映画は叫んでいる。冒頭の言葉こそ、見終わって忘れてはならない。
古舘寛治(俳優)