日時:6月24 日(木)
場所:有楽町朝日ホール
登壇者:古谷徹、神谷浩史、黒田崇矢 静野孔文 監督、清水慎治プロデューサー
ブカーリ・イサム(マンガプロダクションズ代表、ビデオ出演)
ナーイフ・マルズーク・アル・ファハーディ(サウジアラビア駐日大使、ビデオ出演)
アルダファーリ・モハンマド(アソシエイトアートディレクター※フォトセッションのみ)、
アルマリキ・アハマド(マンガプロダクションズ東京オフィス※フォトセッションのみ)
サウジアラビアのマンガプロダクションズと東映アニメーションが2017 年にアニメコンテンツ共同制作についての協定を交わし、制作されたアニメ映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語』が6 月25 日(金)より日本公開となる。サウジアラビアでは、17 日より先行して封切られ、本国では過去最大級のスクリーン数での公開となり大ヒットを記録している。公開前日となる24 日には有楽町朝日ホールでジャパンプレミアが実施された。会場には大勢の声優ファンのほか、サウジアラビアの関係者も集まるなど、国際色豊かな雰囲気に包まれた。
冒頭では本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるマンガプロダクションズCEO のブカーリ・イサム氏がオンラインであいさつ。「日本とサウジアラビアとの共同制作において大きな役割を果たした作品になったと思います。合作アニメを作る道のりは簡単なものではありませんでしたが、制作の過程において、文化・習慣の問題を乗り越えて、強いきずなを築くことができました」と手応えを感じている様子だった。
そしてその後は声優の古谷徹、神谷浩史、黒田崇矢 静野孔文監督、清水慎治プロデューサーら、日本側のスタッフ・キャスト陣が登壇。今回の豪華声優陣のキャスティングは、サウジアラビア側からの熱烈なオファーがきっかけだったことを告げられた声優陣は一様に驚いた様子。主人公アウス役の古谷は「最初にサウジアラビアと日本と共同で映画を作ると聞いた時は驚きましたが、そういう意味でもアニメーションの歴史に残る作品だと思うので、大変光栄に思いました」と誇らしげな様子。
続いてズララ役の神谷は「そういえば東映アニメーションで『ONE PIECE』をやらせていただいた時に、サウジアラビアの方々が見学に来ていたんですが、まさかこういう形で結実するとは。しかも大先輩の古谷さんの相棒を演じることができて、光栄の極みでした」と感激のコメントを寄せると、宿敵アブラハ役の黒田が「まさかサウジアラビアの方が黒田崇矢を知ってくださっているなんて。うれしかったんですが、まさか子どもの頃からあこがれていた古谷さんと敵対する役になるなんて思っていなくて、プレッシャーでした」と振り返った。
さらに静野監督が「わたしも初めてお話をいただいた時に、サウジアラビアのクリエーターの方と一緒に作品が作れると聞いて。これはめったにない機会だと思い、すぐにやりたいと思い、飛びつきました」と本作にかける思いを述べると、清水プロデューサーが「先日、『ONE PIECE』のスタジオに行きまして。この映画のパンフを渡したんですが、(主人公ルフィ役の田中)真弓さんがチラシを見て、いいキャスティングねと褒めてくれました」といったやりとりを明かし、声優陣からもそのことに対する喜びのコメントが次々と寄せられた。
また、本作のアフレコの様子についても「コロナ前だったので、スタジオに全員が集まって楽しかったんですが、先輩がいっぱいいたということと、サウジアラビアとの合作なので、日本の声優として下手なことはできないなと思って緊張していました」と神谷が明かすひと幕があった。そんなイベントも終盤を迎え、最後のコメントを求められた古谷は、日本とサウジアラビアとの共同製作となる本作について「くしくも今年は、声優デビュー55 周年という節目の年です。記念すべき年と本作の公開時期が重なったことには大変感無量です」と誇らしげにコメントし、イベントを締めくくった。