フランス映画として初めてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、高畑勲監督も絶賛した21世紀フランス・アニメーション伝説の傑作『ベルヴィル・ランデブー』が7月9日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開となる。ツール・ド・フランス2021が6月26日(土)から開催されるのを前に、映画本編よりツール・ド・フランスの場面を切り取ったオリジナル映像が公開された。
世界中の批評家と観客が認めた納得の傑作
カンヌ国際映画祭での正式上映に続き、アカデミー賞長編アニメーション映画賞にフランス映画として初めてノミネートされ、批評家が選ぶ100本のアニメーション映画(News week)、トップ100アニメーション映画(ロッテントマト、94%フレッシュ)など世界各国のランキングに必ず選ばれ、世界中の批評家と観客が認めた不動の傑作が、製作から20周年を前にプレアニバーサリーとして映画館のスクリーンで公開される。
期待を裏切るマジカルな面白さ
おばあちゃんと幸せに暮らすシャンピオン。内気な少年が情熱を傾ける自転車レースのためにふたリは特訓を重ね、遂にツール・ド・フランスに出場する。しかし、そこで事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。
バンド・デシネ作家出身の監督が構築する、遊び心にあふれた仕掛けとユーモア満載の独特の映像からいつの間にか目が離せなくなり、デフォルメされたキャラクターが織りなす不思議な物語は、観客の予想を心地よく裏切って展開し人々をたちまち魅了する。さらに、アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたジャズの主題歌など小気味よい音楽が、観る者を映画の中により深く引き込んでいく。ジャンゴ・ラインハルトやジャック・タチ、チャールズ・チャップリンなど監督の少年時代のヒーローたちにオマージュが捧げられた、きわめて個性的な長編アニメの傑作。
ツール・ド・フランス編オリジナル映像が解禁!
この度解禁されたオリジナル映像では、自転車の大好きな少年シャンピオンの夢がついに叶い出場したツール・ド・フランスの場面が本編映像より切り取られている。おばあちゃんと愛犬ブルーノが伴走車の上から応援する様子や、実際にツール・ド・フランスで演奏したフランスを代表するアコーディオニストのイヴェット・オルネを連想させる軽快な音楽をバックに、沿道で選手たちに声援を送る人々や、上り坂で必死に自転車を漕ぐ選手など、フランスの夏の風物詩である”ツール・ド・フランス”の様子が色鮮やかに切り取られている。さらに映像の冒頭には、日本人として初めて1996年の近代ツール・ド・フランスに出場を果たした今中大介さんの「過酷だからこそ憧れるツール・ド・フランス。人間の極限に挑戦する様子はデフォルメされた中にもよく表れている。シュールな描写と想像を超える世界観を持つこのアニメ。どうぞ異文化に触れるつもりでご覧ください。」というコメントも使われ、アニメファンのみならず自転車ファンの興味も惹く映像となっている。
映画『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
『ベルヴィル・ランデブー』ツール・ド・フランス編オリジナル映像
https://youtu.be/f6n3s4VmgsI