日時:4月29日(木・祝)
場所:スペースFS汐留
登壇者:中川大志、岡山天音、飯塚健監督
2012年、青山円形劇場で上演され、大きな反響を呼んだ、飯塚健監督のオリジナル戯曲を映像化した映画『FUNNY BUNNY』が、4/29(木・祝)より全国の映画館とauスマートパスプレミアムにて同時に上映、および配信となった。本来、この日には東京都内3カ所の映画館で、主人公・剣持聡役の中川大志、剣持の親友・漆原聡役の岡山天音、そして飯塚健監督が登壇する初日舞台あいさつが行われる予定だったが、東京都の緊急事態宣言発令の状況等を鑑み、別会場での無観客イベントに切り替えて実施された。
ステージに登壇した中川は「本当なら劇場で、お客さまの前で舞台あいさつの予定でしたが、こういう状況下ですので。このような形で初日を迎えることになりましたが、まずは作品を届けられることに感謝しています」とあいさつ。岡山が「こういった形での舞台あいさつは珍しいと思いますが、皆さんの目に届くということで、映画を楽しんでいただけたらと強く思っております」と続けると、飯塚監督も「この場に立つと、やはりお客さまの顔を観て、あいさつをしたかったなという思いもありますが、ようやく公開なので。よろしくお願いします」と呼びかけた。
今回の、岡山との共演について中川は、「5~6年前にドラマのゲストでご一緒しまして。もちろん同じシーンもあったんですが、そんなにガッツリと絡むという役柄ではなくて。だからその時はほとんどしゃべることがなかった。だから僕にとって天音くんはベールに包まれた感じで。もちろんいろんなところで共通の知り合いがいて。今までは人を介して天音くんの話をいろいろと聞いていたんですけども、現場でガッツリと一緒にやらせていただくのは初めて。とにかく僕も大好きな役者さんなので嬉しかったですし、楽しかったですね」とコメント。
一方の岡山も「現場で、共演する俳優さんとガッツリ台本だったりお芝居について話すことって意外とないことなので。だから何かそういった意味でも貴重でしたし、最初に共演した頃から考えると、だいぶ近くなったなという感じがありますね」と返すも、中川は「でも今日、久々に会ったら若干距離を感じるというか。リセットされたというか。あんなに密な関係だったのに」とちゃかした様子でコメントを返した。
その言葉に、岡山も「忘れていないですよ。最初に共演した時は10代でしたが、その時から大志くんは世の中に認知されている方でした。本当にスマートな印象だったんですけど、今回は剣持をやられているからかもしれないですけど、剣持のお芝居に対して本当に愚直かと思えば、とてもピュアな部分もあって。前回(のドラマの撮影)が数日だったというのもあるんですけど、今回はそのイメージがものすごくひっくり返った印象ですね。大志くんがいないところで、大志くん大好き、という話をするくらいになりました。すごく恥ずかしいですけど、ファンです」とコメント。その言葉に中川も「僕も大好きです」と笑顔で返答。そんな二人の信頼関係を目の当たりにした飯塚監督も「よくぞこの二人がそろってくれたと思いますよ」としみじみ付け加えた。
本作の劇中では、剣持と漆原のエネルギーがぶつかり合うような、キスシーンがある。そのシーンについて「あのシーンの前はめっちゃ、うがいしましました。嫌われたくないと思って」と笑う岡山に対して、中川も「忘れられないですね、あの感触が。ちょっと目覚めそうになりました。いろんなものがパッと出ました」とコメント。ただし、お互いに感情的になっているというシーンだったため、「意識が吹っ飛んでいるような感じでしたね。何も覚えていないです」と中川が振り返ると、岡山も「キスシーンって緊張しますけど、あれだけ印象に残らないというか、感触を覚えていないキスシーンもはじめてですね」と述懐。飯塚監督も「あれはキスシーンというジャンルじゃないですね」と付け加えた。
そんな二人に対して、ファンからの「続編を希望します」という声が読み上げられると、中川は「映画『FUNNY BUNNY』は、図書館とラジオ局が舞台のエピソードですが、ほかにもエピソードがありますので、このメンバーで続編ができたら、どんなに楽しいだろうと。やっていく中でもそう思いましたし、完成した作品を観た中でもそう思いました。またやれたらいいなと思います」と続編に意欲的なコメント。岡山も「同じくですが、『FUNNY BUNNY』の舞台版の映像を見ていた当時は僕が参加するとは思っていなかったので、続編があるなら参加したいです」とこちらも意欲的なコメント。そんな二人の言葉に飯塚監督も「嬉しいですね。やれたらいいですね」と笑顔を見せた。