映画『BLUE/ブルー』各界著名人からの絶賛コメント到着

映画『BLUE/ブルー』各界著名人からの絶賛コメント到着
提供:シネマクエスト

『ヒメアノ~ル』(16)、『犬猿』(18)の田恵輔が監督・脚本を務める、映画『BLUE/ブルー』が4月9日より新宿バルト9他にて全国公開となる。リアリティ溢れる描写で人間の光と影を表現し続ける田恵輔。30年以上続けてきたボクシングを題材に、自ら脚本を書き上げ、「流した涙や汗、すべての報われなかった努力に花束を渡したい気持ちで作った」と語る本作は、成功が約束されていなくとも努力を尽くす挑戦者たちの熱い生き様を描いた青春映画。田監督が目指した“ボクサー版『トキワ荘の青春』”には、日本映画界にはかかせない実力派キャストが集結。主演、松山ケンイチは、脚本に惚れ込み約2年もの間じっくりと役作りに挑み、情熱はあっても才能が無い、試合には勝てない主人公・瓜田を熱演。同じジムに所属する、強さと才能を合わせ持つ後輩・小川を東出昌大が演じ、固い友情で結ばれながら瓜田が憧れと嫉妬を抱くライバルとして存在感を発揮する。また、モテるために始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎を柄本時生が演じ、この3人は『聖の青春』以来5年ぶりの共演を果たす。ヒロインは、田監督作品への出演を熱望した木村文乃が務め、瓜田の初恋の人でありながら、今は小川の婚約者という二人の間で揺れる千佳を演じる。理想と現実の間で悩みながら生きる登場人物たちの姿と、夢に焦がれた葛藤だらけの青春の日々が、観る者の心に深い余韻を残す。この度、田恵輔監督を慕う俳優・女優たちや日本映画を代表する映画監督など、各界の著名人からコメントが到着した。

知らない青、なりたくない青、なりたい青を知った。東出も時生も、そしてラスト55秒の松山ケンイチ演じる男に惚れた。まいった。
――――ムロツヨシ(俳優)

ボクシング映画では珍しく悪者を感じない。
選手全員を応援したくなった。
強さは単に力だけではなく、目には映らないところにこそ存在する。キャラクターの強さがまざまざと殴り書きされていた。
かっこ悪い先に真のかっこよさがあった。
その極限に到達できる勇気を持つ人間はそういないだろう。
――――窪田正孝(俳優)

その思いはその涙は誰にも見せなくていい。
約束なんて、必ずなんてないけれど、ここに踏ん張り今日も戦う者達の目に見えない思いが空気に紛れ込んで浮遊してみえた。そんな彼らの人生を覗かせてもらいました。
こんな言葉で表せているのかわからないけれど、心の中の眠っていた部分が静かに震えるのを感じ胸が苦しくなったのは確かです。
――――筧美和子(女優)

信じること、諦めること
そして
挑むこと、挑み続けること
どれも「生」でした

誰もが何かを抱えつつ
常に生きている
日常を、ちゃんと生きている

友情と愛情
自分と自分

当たり前に存在している
自分と人との生活
あぁこれが日常なんだ、羨ましい
やりたいこと守りたいもの、羨ましい

ちゃんと生きている
そんな登場人物たちが
ひたすらに羨ましく感じた

自分はこんなにちゃんと
誰かと生きられているのだろうか
――――佐津川愛美(女優)

負け続けている人達の話。
情け無くて、かっこ悪くて、でも目が離せなくて。。
めっちゃ変なシーンで泣きました。『こんなところで泣く??』ってところで。
『負けるが勝ち』なんて、そんなの綺麗事だよ。負けは負けじゃい!
でも、負けても生きていくんじゃい!!
――――江上敬子(ニッチェ)

田恵輔監督のボクシング愛が詰まった一本。
細かい会話や日常の風景がいちいちリアルで、
ここまでリアルなボクシング描写をした映画を観たことがない。
登場人物がそれぞれ本当に存在していそうな説得力で
特に松山ケンイチ演じる瓜田は記憶に残る良いキャラクターだった。
――――奥浩哉(漫画家)

ボクシングを通して人の生き様を描いた映画は多くあるが、ボクシングそのものを描いた映画はあまりない気がする。
ドクターストップで試合終了、デビューすらできない選手、燃え尽きることすらさせてもらえないボクシングの厳しさや残酷さが容赦なく描かれていると思った。その上で、そんな人たちをまるっと全肯定する優しさに溢れたウソのない人間賛歌の映画だと思った。
「お前が負ければいいと思っていた」と仲間に言う主人公は、その仲間が負ける最後の試合をどんな思いで観ていたのだろう。

――――足立 紳(脚本家・映画監督)

眼差しの奥の光が美しい男たち、そのなんと魅力的なことか。
パンチの響きが積み重なり人生の音色となって聞こえて来る。
勝ち負けを超えた強さ、時を経ても消えない優しさがいつしかスクリーンから溢れ、身も心も励まされました。
――――犬童一心(脚本家・映画監督)

己の肉体の中に蠢く情熱は誰にも止められない。人生には勝ち負けだけではない大切なものがある。この見終わった後の凄まじい余韻を体感して欲しい。言語化できない感情を描くために映画はあるのだ。田監督ありがとう!
――――白石和彌(映画監督)

ボクシングを知り尽くす田恵輔監督にしか撮り得ない野心作に祝杯を挙げよう。
優しい眼差しが嬉しいのだ。優しい人は強い。
後楽園ホールでの撮影への恍惚と不安を語り合った湯布院の夜を僕は忘れない。
公開初日には、田監督と再び酒を酌み交わし、青コーナーの男について語らい、労いたい。
――――武 正晴(映画監督)

負け続けたからこそ見える世界がある。「勝ちたい」という想いが幾重にも重なる
男たちの闘う姿と、自分の「好き」にしがみつく主人公・瓜田の姿に、
蓋をしていたはずの自分の感情を引っ張り出された気がした。心が震えました。
――――藤井道人(映画監督・脚本家)

主人公はどこまでも弱いプロボクサー。なのに、とてつもなく“強い”。松山ケンイチが体現するのは、史上最弱のボクサーにして、コロナの世の中で負けそうな全ての人を励ます最強のヒーローだ。
――――笠井信輔(フリーアナウンサー)

勝てないのは、弱いということなのか。
ひとつのことをやり抜くのも才能ではないか。
「結果を残せないのに続けるのはなぜ?」
世間からどれだけパンチを受けてもリングに上がる主人公の強さは、何度も私を奮い立たせた。
――――奥浜レイラ(映画・音楽パーソナリティ)

交差する拳
すれ違う人生
勝者がいれば、必ず敗者がいる
そんなことは分かっている
分かっていてなお、
立ち上がって前に進む理由がある
勝者の見上げる空はいつも晴れていて
敗者の見上げる空がいつも雨だとは限らない
監督が自身の体験から
ボクシングを通して描く人間模様
それを演じ切った役者陣も見事という他ない
――――三浦理高(「キネマ旬報」編集長)

誰もが主役で誰もが挑戦者という、過去のどのボクシング映画にも似ていない傑作。
いや、ボクシング映画というより、持つ者と持たざる者の真実を残酷に描いた普遍的な青春映画。
名手田恵輔監督にとって、問答無用の代表作が誕生した。
――――宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)

その道を知る者だからこそ描くことができた圧倒的なリアリティ。 多くを語らず、背中で語る男たちを惚れずにはいられない!
――――くれい 響(映画評論家)

いくらやっても勝てない人、 勝ち続けなくてはならない人。 強くてもダメになり、 弱いから強くなる。 多くのボクサーの悲喜こもごもを目にしててきた田監督が描くドラマは 血と汗と涙の匂いがしてくるほど生々しい
――――高山亜紀(映画ライター)

とても繊細で琴線に触れる青春映画を観た。
勝てなくたって敗者じゃない。
汗を流し、夢を追い、傷ついて、行き着くところまで行かないと始まらない人生がある。
その儚くもきらめいた季節が過ぎ去っても、
ブルーグレーの憂鬱と痛みはやさしく、心に留まり続ける。
――――立田敦子(映画ジャーナリスト)

人生でスポットライトを浴びる人間はごく僅かなのだと悟りながら、それでも人は強烈な輝きに魅せられる。この映画には栄光や羨望とは無縁な人生の<光と影>だけでなく、諦念や絶望とも無縁な眩いばかりの人生への闘魂がある。
――――松崎健夫(映画評論家)

監督が長年温めていたボクシング映画は、スポーツとは縁遠い自分が驚くほどするすると懐に入ってきて、ほろ苦くでも居心地よく収まってしまいました。そしてメインの役者三人は、まるで別人のような新鮮な存在に見えました。
――――村山 章(映画ライター)

最終更新日
2021-03-30 18:00:42
提供
シネマクエスト(引用元

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