日時:3月2日(火)
場所: アートアクアリウム美術館1階 金魚の杜
登壇者:尾上松也、百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、石田ニコル
映画『すくってごらん』の公開を前に、3月3日が“金魚の日”であることにちなんで、その前日の3月2日(火)に“プレ金魚の日”イベントが東京・日本橋のアートアクアリウム美術館にて開催。本作で映画初主演を果たした尾上松也、映画初ヒロインを務めた百田夏菜子(ももいろクローバーZ)、共演の石田ニコルがそろって登壇した。
いくつもの金魚たちが色鮮やかにディスプレイされた同施設内の金魚の社で行われたこちらのイベント。百田、石田に続いて姿を見せた松也は、映画の中でも歌っている「この世界をうまく泳ぐなら」を熱唱しながら登場!松也の歌声について百田は「撮影の時から、全力で歌ってくださっていたので、その思い出がよみがえってきました!貴重な素晴らしいものを見せていただきました」と絶賛。松也は「映画ではいつも2人と一緒に歌っていて、ひとりで歌うことはなかったので不安でしたが、気持ちよかったです」と照れながらも笑顔を見せていた。
この日は和装姿の松也だが「(映画で演じた)誠がいつもグレーのスーツを着続けていたので、そのイメージでそろえています」と説明。艶やかな浴衣姿の百田は「金魚をイメージして作っていただきました! ヒラヒラした感じや、帯も金魚のしっぽをイメージしています」とにっこり。石田は、演じた明日香が映画で紫の浴衣を着ていたということで「それに合わせて大人っぽく、大正ロマン感を出しています」と語った。
本作への出演を決めた理由について、松也は「脚本を読んだ率直な感想は、全くわけがわからなかった(苦笑)。いろんなエンターテインメント要素を取り入れていて、笑いもあり、ラップもありで、急に歌が入るところとか、予想がつかずイメージしづらかったんですが、僕は『なんでこの人たちは、こんなチャレンジングなことをしようとしてるんだろう?』と違和感と強烈な共感をもって、一緒に何とかこの映画を形にさせたいと思った」と明かす。百田は「ミステリアスな女性の役でお話をいただいて『それって私なのかな?』『大丈夫かな?』と不安がたくさんありましたが、想像できない世界に飛び込みたいと思った」と振り返る。
石田は「原作を全巻読んで、金魚すくいって、こんなに奥深さと美しさがあるのかという発見がありました。脚本を読んで、ちがう方向性からの新しい風を感じ、どうなるかドキドキワクワクして、自分がその一部になれるのが楽しみでした」と当時の心境を明かした。
共演しての互いの印象を尋ねると、松也は「百田さんはすごく切り替えがハッキリしてて、合間はすごくフランクに話をするんですけど、撮影に入った瞬間にスイッチが切り替わって、そういう意味で現場を明るくしてくれるし、役としても世界に引き込んでくれました。石田さんは一緒にいて安心感しかありませんでした。何にも動じないし、かと思えば豪快に笑ったり。2人には癒されつつ、引っ張っていただきました」と2人に感謝。
百田は、石田について「本当にきれいで、気づかれないようにいかに(石田さんを)見るか。ずっと見てました。変態みたいですね(笑)。撮影でもひそかに遠くから『なんて脚が⻑いんだ!』『きれいだな』とずっと見てて、最近の番宣などでも『今日もきれいだな』とずっと見てます。大好きです!」と愛を告白!
石田も百田について「もともとファンだったんです、実は。初めて見たときは『うわっ、お姫様がいる!なんてかわいいんだろう』って思いました。かわいさの宝箱です」とまさに相思相愛の様子。
松也については百田は「奈良での撮影で2人のシーンを連日撮っていて、すごく気さくな方だなと思いました」と語り、石田も「私はすごく人見知りなんですけど、(松也さんが)現場を盛り上げてくださって、撮影していて『明日が楽しみだな」と思える空気を作ってくださいました」とともに現場で頼りにしていたことを明かしてくれた。
タイトルにちなんで、撮影現場での「すくってあげたい(披露したい)」エピソードを尋ねると、松也は「百田さんは何でもやってくれるんです。朝、『山田さん、おはよう』『百田ですよ!」という流れを延々と何度やっても切り返してくれるんです。石田さんは、とにかくゲームが好きで、あれが面白いとか、色々教えてもらいました。『一緒にやろう」と言いつつ、まだ一度もやれていないので、やりたいです」と語った。
トークからは、松也の対人コミュニケーション能力の高さがうかがえるが、松也自身は「全然です。もともと人見知りです」と否定。「でも、お仕事の現場は(コミュニケーションをとったほうがみんながやりやすいので、ビジネスです(笑)」と語ると、百田は「ビジネスだったんですね…(笑)」とショックを受けた様子!その百田は、石田の影響でゲームにハマった松也について「かなり課金もされていて、自分ではやめられないと悩まれていたので、救ってあげたいと思った」と暴露。松也は映画の撮影を終えた後は無事にゲームの沼から抜け出したそうだが「あの期間だけ、急にハマっちゃって散在しました…」と苦笑交じりに振り返っていた。
また石田は、現場での松也について「甘いものを食べてるイメージで、差し入れの大福やアイスクリームを食べている姿が子どものようでした」と明かし、松也は「好きなものを前にすると童心に返って『キャッ!』ってなるんです(笑)」と照れ臭そうに語っていた。最後に松也は「この映画は“新感覚ポップエンターテインメント”を目指して、歌あり、笑いあり、ラップあり、感動あり、いろんなエンターテインメント要素が詰まった唯一無二の作品になっています。美しい風景と金魚のコラボレーションも必見ですし、絶対に映画館で見るべき作品です。こんな時だからこそ、観ていただいて明るい気持ちになって帰っていただけると思います!」と力強く映画をアピールし、イベントは幕を閉じた。