1991 年から1997 年に渡り少⼥漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された武内直⼦作の「美少⼥戦⼠セーラームーン」。可愛らしくポップなビジュアル、そして運命に導かれた⼥の⼦たちが華麗に変⾝し戦う愛と正義の物語は、連載開始から圧倒的な⼈気を集め、当時の⼥の⼦たちを夢中にさせ、社会現象を巻き起こしました。1992年からはTVアニメシリーズの放送もスタート。1997年に放送が終了した後も、⽇本のみならず40か国以上の国で放送され、単⾏本の累計発⾏部数は全世界3,000万部にのぼり、いまなお世界中で愛されるコンテンツとなっている。《前編》を劇場で鑑賞した⼈からは、「控えめに⾔って、最⾼だった…」「90年代アニメの良さは⼤前提にありつつ、25年の時を経た映像美。」「みんなの変⾝シーンが流れてきた瞬間に涙が…」「早く後編も⾒たい︕」など絶賛がSNS上に相次ぎ、《後編》への期待も高まっています︕そして、25年の時を経て、劇場版「美少⼥戦⼠セーラームーンEternal」《前編》が絶賛公開中、《後編》は2⽉11⽇(⽊・祝)公開となる。《後編》の完成を記念して、報告会見が実施された。主演の三石琴乃をはじめ、セーラー戦士を演じる金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、福圓美里、皆川純子、大原さやか、前田愛、藤井ゆきよ、そしてゲスト声優の菜々緒、渡辺直美が登壇した。
セーラー10戦士が集結したビジュアルが描かれた10メートルの特製横断幕、赤い絨毯が敷き詰められた豪華なステージに、きらびやかなドレスを身にまとった総勢12名が一斉に華やかに登壇。スーパーセーラームーン/月野うさぎ役の三石琴乃は「念願のセーラー戦士全員集合でテンション上がっています!」とコメントし、興奮を隠せない様子だった。
《後編》の見どころがセーラー戦士から次々と披露される中、本作でセーラー戦士たちの前に立ちはだかるラスボスである、デッド・ムーンの女王・ネヘレニアを演じた菜々緒は「スーパーセーラームーンとのやり取りは何度思い返してもグッときます。お芝居に集中しなくちゃいけないのに、うさぎちゃんと会話している世界線ができたのが、すごく嬉しかったです。(本作を演じてみて、)闇の存在もなくてはならない存在ということが感じられて、自分の中でも深く腑に落ちました。大人になってからの方がぐっとくると思います」と改めて喜びと本作に込められているメッセージを語りました。悪の霊魂導師・ジルコニアを演じた渡辺直美は「最終的にはジルコニアとひとつになれたと思えるくらいうまくいきましたので、ぜひみなさんに観ていただきたいです」と自信をのぞかせた。
最後に三石は「夢を追いかけている方にはエネルギーをチャージしてもらえると思いますし、立ち止まっている方にも背中をポンっと押してくれるような作品になっています。今元気のない人にとっては、前を向けるような作品になっています」と、《後編》が夢とエネルギーに溢れる作品であることを語り、イベントは終了した。
Q、いよいよ《後編》公開となりますが、今のお気持ちはいかがでしょうか?
三石琴乃(以下、三石):念願のセーラー戦士全員集合でテンション上がっています!《前編》の後、すぐ《後編》が公開されるので、ありがたいなぁと思っています。《前編》からさらに盛り上がる内容になっているので、本当に楽しみにしてほしいと思います。
Q、本日はあこがれのセーラー10戦士との登壇になりますが、いかがでしょうか?
菜々緒:本当に感無量です。同じ舞台に立たせていただくだけでも光栄なのですが、いちファンとして、客席で見たいという気持ちもあります。(笑)
渡辺直美(以下、渡辺):今回初めてみなさんと舞台に立たせていただいているのですが、人見知り全開でかなりドキドキしています。そして、みなさんの声を聞くたびに(セーラー戦士の声が聞こえてきて、)「わぁ~!」と興奮してしまっています。
Q、福圓さんから見てちびうさの成長はどのように映ってますか?
福圓美里(以下、福圓):今までのシリーズはちびうさのコンプレックスと向き合うシーンが多かったんです。今回は大好きな人のために行動しながら、傷ついても相手のことを想ってちびうさが頑張っていく姿が描かれているので、親の気持ちで「がんばれ」と応援していました。ちびうさは今回本当に頑張っています。
Q、一番好きなセーラー戦士はちびうさ、とお伺いしております。「Eternal」はちびうさが中心になるお話ですが、参加されて、また本作ご覧になっていかがでしたか?
渡辺:90年代アニメが放送されていたときはちびうさと同世代だったのもあって、一番ちびうさを応援していました。今はちびうさの年齢を越えて、母親のような気持ちで見ていたので、ちびうさのキスシーンは「ちょっとちょっと」という気持ちがありました(笑)。《前編》ですでにちびうさの成長も垣間見れたので、《後編》もすごく楽しみですよね!
Q、前編では少しだけの登場でしたが、後編では外部太陽系戦士のかっこよさが余すことなく描かれています。一足先にご覧になっていかがでしたか?
皆川純子:作品の中から私の声がするのが改めて嬉しくて、「美少女戦士セーラームーン」に出演できて良かったと、幸せを噛み締めました。(皆川が演じるスーパーセーラーウラヌスが)みんなを助けるために駆けつけるシーンでは、テンションが上がりすぎて、何度も何度も見返してしまいました!
大原さやか:分かる!一緒!!やはり駆けつけるシーンのかっこよさは秀逸なので、ぜひ何度も観ていただきたいです。《前編》の出番の少なさを120%以上取り戻すが如く、冒頭で外部太陽系戦士の日常を丁寧に描いていただけたので、本当にうれしく、感無量でした。
前田愛:私はうさぎちゃんたちがわいわいしている日常のシーンがすごく好きなんです。外部太陽系戦士はそういう日常のシーンがこれまであまり描かれてこなかった分、今回見ることができて嬉しかったです。スーパーセーラープルートとしては、今回初めて変身シーンを描いていただけたので、そこがとても美しくて、何度も観ました。ぜひ楽しみにしていてください。
藤井ゆきよ:セーラーサターンはこれまでは不幸な生い立ちからスタートして、演じていても悲しい気持ちになるシーンが多かったのですが、今回は転生して、やっと仲間と一緒に戦えたので、幸せでした。個人的には変身シーンでみんなで声を合わせるところを今回やっとスーパーセーラーサターンとして参加できて、ひとつ「夢」が叶ったなとうれしく思いました。
三石:(前シリーズまでは)生活感なかった4人がとても生活感のある生活をしていたので、とても微笑ましかったです。ほたるを中心に愛の溢れる家庭で、素敵な親子を見せちけられたなぁと思いました。ちょっとジェラシーも感じました(笑)。
Q、幅広い世代が楽しめる作品になっていると思いますが、注目してほしいポイントはありますか?
伊藤静:監督をはじめ、今回の劇場版に携っているスタッフ、キャストのみなさんが「子どもの頃見ていて作品が大好き」という方がたくさんいらっしゃって、その「大好き」という気持ちが詰まっていて、本当に素敵な作品になっています。戦うヒロインの元祖ともいえるこの作品のかっこよくてかわいくて、キラキラしているところ、特に10戦士全員で戦うというシーンを楽しく観てほしいです。本当にじっくり何度も観てほしいと思っています。
小清水亜美:みんなが1人ずつ変身していくシーンの最後に、私の脳内では「タキシード・クリスタルパワー!」と聴こてくるくらいタキシード仮面もかっこよかったです。そこはみんなの力が集結する素晴らしいシーンなので、ぜひ注目して観ていただきたいです。
三石:超かっこよかったよね。タキイチ(※注)だと思います(笑)。
※注:タキシード仮面史上1番かっこいいということ
佐藤利奈:セーラー戦士以外の“変身”もたくさんあって、例えば、大きくなったり、小さくなったり、人間になったり…。いろんな変身あって、盛りだくさんになっています。悪役ではアマゾネス・カルテットが「実はこういうことがあって…」というまさかのエピソードがあって、ずっと観ていたいと思える《後編》になっていると思います。
金元寿子:最初から最後まで全てが見どころなのですが、個人的な注目ポイントは、エンドロールの文字がフォントが少女漫画雑誌「なかよし」感があるんです。当時の懐かしいという気持ちがよみがえりました(笑)。最初から最後まで、細かいところまで愛が詰まっているので、ぜひ見逃さずご覧いただきたいと思います。
Q、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
三石:「光あるところに闇がある」というネヘレニアのセリフは改めて関心させられました。純真無垢に育っているときは光を浴びていて、ある時期からそこには影があることに気づいて、それに心をやられてしまったり、周りの愛情で立ち向かえたりして。そして影自体と一緒に仲良く共に歩んでいけることが大人になることなのかな、と思いながら観ていました。
菜々緒:光と闇が表裏一体であることが描かれる《後編》で、ネヘレニアは闇の存在ですが、一方でスーパーセーラームーンの分身のようにも感じていて。そこが《前編》の第2弾ビジュアルにも描かれていると思います。闇の存在もなくてはならない存在ということが感じられて、自分の中でも深く腑に落ちました。大人になってからの方がぐっとくると思います。
Q、改めてネヘレニアを演じられて、いかがでしたか?
菜々緒:《前編》は、監督と話したときに「悪役を意識しないでほしい」と言われたので、妖艶でミステリアスな感じで演じました。やはり《後編》にかけてはラスボスの強さを声で表現させていただきました。そして、スーパーセーラームーンとのやり取りは何度思い返してもグッときます。お芝居に集中しなくちゃいけないのに、うさぎちゃんと会話している世界線ができたのが、すごく嬉しかったです。
Q、ジルコニアを演じられていかがでしたか?
渡辺:初めてのおばあさま役で、最初どうやって声を出していいか分からなかったです(笑)。《後編》ではアクションシーンでのリアクションを取るところがあって、あまりおばあちゃんの戦っているところを見たことがなくて(笑)、監督と相談しながらジルコニアを演じました。最終的にはジルコニアとひとつになれたと思えるくらいうまくいきましたので、ぜひみなさんに観ていただきたいです。
三石:自分だったらどうするんだろうと考えてしまうんですけど、渡辺さんの演技、あっぱれでした!渡辺さん、本日がはじめてましてなんですが、お人柄が良くて、みんなが登壇する時、暗幕を抑えてくれて…。
渡辺:みなさんドレスだったので…(笑)。今後はスタッフにやらせます(笑)。
Q、本作のテーマは「夢」です。みなさんの「夢」はなんでしょうか?
三石:まだ夢の途中という状態です。声優の養成所に通った後、お芝居、声優の仕事を一生懸命にやってきて、今お仕事として成り立つようになったので、おばあちゃんになるまでこの仕事ができたらいいなぁと思っていて、まだ夢の途中です。
福圓:三石さんと全く同じことなのですが、おばあちゃんになるまで、亡くなる余命の日まで声優の仕事をしたいです。マイクの前で倒れても構わないくらいです。ジルコニアのような戦うおばあちゃんを演じられるような声優になりたいと思っています。
渡辺:みなさんと同じになってしまうんですけど、死ぬまでからあげを食べ続けたいです(笑)。食べ続けたいからこそ、今鍛えて、健康でいたいというのが夢です。からあげが一番好きで、100歳になるまで食べ続けたいです。
三石:今日のお衣裳はからあげをイメージされているんですか?
渡辺:違います(笑)。
一同:笑い
渡辺:からあげ感が出ていますが、違います(笑)。
菜々緒:タキシード仮面やエリオスのような素敵な男性とめぐり合えたらいいなぁと思います♡あれ?だめでした?(笑)おもしろい感じで言ってみたんですけど…(笑)。
三石:セーラームーンらしい素敵な夢です!
Q、最後にメッセージ
三石:《前編》を観て、《後編》を観ていただけると一番嬉しいのですが、《後編》だけ観ても分かるようになっています。夢を追いかけている方にはエネルギーをチャージしてもらえると思いますし、立ち止まっている方にも背中をポンっと押してくれるような作品になっています。今元気のない人にとっては、前を向けるような作品になっています。セーラー戦士も敵キャラクターもキラキラと自分の人生をめいっぱい生きています。そんなキャラクターたちに触れていただければ元気が出ると思いますので、ぜひご覧いただきたいと思います。本日はありがとうございました。