19世紀を代表する女性作家、ルイーザ・メイ・オルコットの世界的ベストセラー小説「若草物語」を『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督が繊細にそしてみずみずしく描き、本年度アカデミー賞で6部門にノミネートされた『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。この度、グレタ・ガーウィグ監督と小説家を目指す次女・ジョー(シアーシャ・ローナン)に熱烈な恋をするマーチ家の隣人・ローリーを演じた、ティモシー・シャラメのインタビュー映像が解禁となった。
今の自分があるのは“若草物語”のおかげだと言うグレタ・ガーウィグ監督。“若草物語”から自分らしく生きることを学び「マーチ姉妹は私の目標」であったと述べる。同時に、本作を大人になってから読み返すと、その内容がとても現代的で“ぜひ自分が映画化しなくては”と決心、自ら企画を会社に売り込んだと明かした。すると「まず脚本を書く許可が出て、その後に監督をやらせてくれることになった」と自らで映画化することを決心してから約五年、なによりガーウィグ自身の人生を考えると「ある意味 30 年がかり」だという、ガーウィグ自身の夢の実現への第一歩を踏み出すことになった。
インタビュー中、グレタ・ガーウィグ監督の語る言葉にずっと熱心に耳を傾けているのは 4 姉妹の隣に住むローリーを演じたティモシー・シャラメ。彼をキャスティングした理由についてグレタ・ガーウィグ監督は「まずシアーシャ がジョー役に決まったの」「彼女は“ジョーをやる”と自分で決めていたのよ」と語り、その後、ジョーと鏡合わせのような存在であるローリーは誰が演じるのか考えた時に浮かんだのが以前の映画(『レディ・バード』)で相性が証明済みだったティモシー・シャラメだったとその理由を明かした。そして「彼なら完璧だと思ったし、実際撮影してみたらその通りだった」「2 人の共演シーンは最高よ」と絶賛!
続いて“若草物語”でのジョーとローリーの特別な関係を伝えるため、ローレン・バコールとハンフリー・ボガードやジーナ・ローランズとジョン・カサヴェテスなど、スクリーン上で輝き、これまで愛され続けてきた伝統的なカップルの関係性について語るグレタ・ガーウィグ監督だったが、急に「ブランジェリーナ?」とティモシー・シャラメが監督にいたずらっぽく口を挟む!すると監督は「ブランジェリーナもね」とそのユーモアのセンスに爆笑!一気に場がなごみ「たくさんのカップルが誕生した」「メグ・ライアンとトム・ハンクスも」「そういう組み合わせが往年の作品を思い出させるの」と映画への、そしてジョーとローリーという掛け替えのないカップルについて愛情たっぷりに語った。
最後「若草物語」が現代的である理由について問われたティモシー・シャラメは、「現代でも通じる物語だと思うよ」「1800 年代に書かれた小説だけど、女性の持つ力について書かれている」「理不尽な性差別で活躍を制限される女性の姿もね」と出版から 150 年たった今でも当時と変わらず愛され続ける本作の魅力について彼なりの解釈を語っている。
本作で描かれるのは、世界中で愛され続ける大ベストセラー作家、ルイーザ・メイ・オルコットが自らの生き方を重ねて書き上げた、ジョー・マーチの物語。主人公ジョー役を演じるのは 25 歳という若さで既にアカデミー賞の常連と呼ばれる天才女優シアーシャ・ローナン。2016 年の『ブルックリン』、2018 年の『レディ・バード』に続き、本作で 2 年ぶり 3 回目のアカデミー賞<主演女優賞>ノミネートを果ました。ジョーのソウルメイトであり彼女に愛を告白するローリー役には『君の名前で僕を呼んで』で世界中から注目と賞賛を集め、今もっとも注目されるイケメン実力派俳優ティモシー・シャラメ。さらに⻑女のメグ役は『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソン、三女のベス役は HBO の『シャープ・オブジェクツ』のエリザ・スカンレン、そして頑固で有名な、家族の末っ子エイミー役には本作で初めてのアカデミー賞<助演女優賞>ノミネーションともなる期待の新星フローレンス・ピューが演じる。さらにベテランのローラ・ダーンがマーチ家の愛されてやまない愛情豊かな尊き母親を好演し、名女優のメリル・ストリープが四姉妹の裕福なマーチ伯母役で華を添える。「若草物語」がこれまでの自分を形作る上で大切な作品であったという若き才能グレタ・ガーウィグの手により、時代を超えて愛されるジョーの物語が、まるで現代に生きる女性たちを新しい世界へといざなうように、あざやかに描き上げられる。
<ティモシー・シャラメ × グレタ・ガーウィグ監督>インタビュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』6月12日(金)全国順次ロードショー
https://www.youtube.com/watch?v=upio9sJcd5M