シリーズ累計 50 万部を超える織守きょうやの小説「記憶屋」が『記憶屋 あなたを忘れない』というタイトルで 1 月 17 日(金)に全国公開となる。恋人の記憶を取り戻すため記憶屋探しに奔走する大学生・遼一を「Hey! Say! JUMP」の山田涼介、遼一の幼馴染・真希を芳根京子、遼一の記憶だけを失ってしまった恋人・杏子を蓮佛美沙子、遼一と共に記憶屋探しをする弁護士・高原を佐々木蔵之介が演じ、監督は『ツナグ』、「天皇の料理番」、「義母と娘のブルース」の平川雄一朗が務める。1 月 18日(土)に先日公開を迎えた本作の大ヒットを記念し、主演を務めた山田涼介をはじめ、芳根京子、蓮仏美沙子、佐々木蔵之介、そして監督を務めた平川雄一朗が一同に集結した“公開記念舞台挨拶イベント”が丸の内ピカデリーにて行われた。
超豪華なキャスト/スタッフの集結とあって、会場には多くのマスコミ陣と公開を心待ちにしていたファンが集まり、開演前から熱い熱気に包まれた。山田らが姿を現すと、マスコミから一斉にフラッシュが焚かれ、集まったファンからの黄色い大歓声が会場を包み込んだ。本作で座長を務めた山田は無事に公開を迎えた本作について「公開までの長い時間をワクワクしながら待っていました。遂に皆さんに観て頂けくことができて嬉しい気持ちでいっぱいです。泣いてくれた方もいるのかな?」と、万感の思いを語った。
本作のタイトルにちなみ、大切な人との“忘れられない”エピソードについて問われた山田は「ジュニア時代、急にジャニーさんから電話で“YOU のこと嫌いだよ”って言われたんです。その時、“これはジャニーズに残れないだろうな”と感じました。だけど数年経って滝沢さんの舞台でソロで踊った時にジャニーさんから抱きしめられて“YOU 最高だよ!”って言って頂いて。この2つの思い出は今でもずっと忘れられません」とジャニーズ事務所の社長であった故ジャニー喜多川氏との知られざるエピソードを明かすと、平川監督が「嫌いがあるから好きもある。きっと本当に山田君のことを好きだったんだろうね」と山田に温かい言葉をかけ、会場を感動で包み込んだ。
また、遼一と共に記憶屋を探し、バディのような関係となる弁護士・高原を演じた佐々木は「20 年前に上京して東京で初めてドラマに出演したとき”俳優は向いていない”と悩んでいた時、撮影後にマネージャーから“いや、いけるよ”とかけてもらった言葉を今でも覚えています。私は当時非常にその言葉に助けられましたが、本人はそのことをさっぱりと忘れていたんです!」とデビュー当時の貴重なエピソードを明かし、会場を沸かせた。一方、劇中で遼一の幼馴染役を演じた芳根は「最近母から教えてもらった“昨日には感謝、今日には情熱、明日には希望”という言葉が素敵だなと思ったんです。いつも通る床屋さんの看板の言葉だったみたいなんですが(笑)辛いときも忘れないようにしようと思っています」と、母から貰った大切な言葉を明かした。そして劇中で大切な記憶を失う役どころを演じた蓮佛は「16 歳の時に大林宣彦監督から頂いた“お芝居に正解も不正解もないんだから、思ったようにやってみなさい”という言葉に救われて今でも覚えています。」と女優人生における特別なエピソードを明かした。
さらに、平川監督より山田に向けて感謝の気持ちを込めたメッセージがサプライズで披露された。平川監督の「撮影中意見を交わし、納得いかなかった部分もあったかと思います。最初は勝手に岡田准一さんや二宮和也さんのような先輩たちに続く俳優だと思っていましたが、山田君は僕のイメージを超えてきた唯一無二の俳優でした。オリジナリティ溢れる山田ワールドになった作品だと思います。今日ここにいることができるのは皆さんのおかげです」という温かなメッセージに対し、山田が感極まる一幕も。山田は「今までの記憶がフラッシュバックしました。実は監督、クランクアップの時に泣かれていたんです。強い思いを持って挑まれていたのだなという想いと共に、監督のキャストや作品に対する愛を感じました。本当に監督とキャストの皆さんに感謝しています」と感謝の気持ちを語り、会場からは温かな拍手が贈られた。
イベントの最後では、山田が公開を待ち望んでいたファンに向けて「本作は人と人とのつながりの大切さがわかるとても温かい作品です。どの世代の方にも楽しんでいただける作品だと思いますので、これからもっともっと多くの方に観て頂いて、この作品を育てて頂きたいです」とメッセージを贈り、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。