「のむコレ3」で上映の『スーパーティーチャー 熱血格闘』。本作でアクション監督を手掛け『るろうに剣心』シリーズや2020年1月に香港で公開されるドニー・イェン最新作『肥龍過江』(原題)の監督である谷垣健治による登壇特別授業が12月29日に開催された。
満席の会場の中、盛大な拍手の中で登場した谷垣監督。
本作品がドニー・イェン出演の映画作品ではアクション監督としての初めてクレジット表記がされたが、それに対して谷垣は「(本作品の)カム・カーワイ監督が『導火線』で助監督をやっていた人だったので、監督がちょっとだけ忖度してくれたんじゃない?」と述べ、会場に笑いが起きた。さらに本映画は2017年に『功夫先生』という題名でネパールで撮影をする予定となっていたが、そのうちに香港SF小説で有名な「ウェスリー」をドニー・イェン監督、主演で撮るという話になり、その前に小粒だけど教義的意義のある映画をゲスト出演で撮影するから、手伝ってくれという話になった。それが主役作品となり、「ウェスリー」は『肥龍過江』の撮影と入れ替わってしまったと、裏話まで飛び出した。
また、今回は谷垣監督が撮影前に、本作品に参加している日本のアクションチームでアクションシーンを再現したビデオコンテが特別に公開され、谷垣監督の解説が行われた。
さらに、谷垣監督によるサプライズで、本作品の敵役を演じ、ドニー・イェンアクションチームのメンバーであるユー・カンがテレビ電話で登場。テレビ電話の中でユー・カンはバック宙をするなどし、会場は大きな歓声に包まれた。また、谷垣監督の私物がプレゼントされるなど、大盛況の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
【コメント】
◆谷垣健治
ドニー・イェンとの仕事は僕にとって、世界でトップレベルのアクション映画を撮っているという自信をくれる。普段は僕らがその自信を出演者に与えるものであるが、これだけ自由にできるのも最終的にはドニーが調整してくれるからいろいろ思いついたことを試すことができる。