日時:11月18日(月)
場所:丸の内ピカデリー ドルビーシネマ
登壇者:柳沢慎吾、有村昆、りんか&あんな
MC:笠井信輔
『IT/イット』の巨匠スティーヴン・キングが、2013年に発表した小説を基に、ユアン・マクレガーが幼い頃壮絶な惨劇を生き延び、大人になったダニーを演じる『ドクター・スリープ』。監督&脚本をNetflixで配信されたキング原作の『ジェラルドのゲーム』(2017)でメガホンを取ったマイク・フラナガンが務める。最高傑作『シャイニング』の新たな恐怖を描き、11月8日に全米で公開を迎え大ヒット、米批評家サイト”Rotten Tomatoes”の観客スコアは、91%を獲得(11/11時点)。ファーストリアクションでは「ホラー愛好家のみではなく、あらゆるジャンルの中で今年のベスト映画の1つ」、「原作本と映画『シャイニング』両方の解釈が素晴らしい」と激賞レビューが続出!すでにキング映画最高傑作の呼び声も高い『ドクター・スリープ』は、11月29日(金)日本公開となる。この度、本作『ドクター・スリープ』ドルビーシネマ特別試写会が開催。開映前には『シャイニング』から40年後を描く本作にちなみデビュー40周年を迎え映画・ドラマ・バラエティと幅広く活躍をする「慎吾ちゃん」こと柳沢慎吾が三輪車に乗って登場!映画コメンテーターの有村昆を交えて本作『ドクター・スリープ』を語りつくすトークも展開!さらにインスタグラムのフォロワー数45万6千人と今最も注目される双子りんか&あんなも劇中に登場する双子姉妹そっくりのコスプレで出現!まさに本作の内容に相応しい予測不可能な超豪華イベントとなった。
MCが登場する前に、なんと前説として柳沢慎吾本人が登場。「前説ということで、この後の本番で登場したら、キャーって歓声上げてください」と呼び掛け、つかみは完璧。その後正式にMCの呼び込みで「いとしのエリー」に合わせて再登場すると、幼いころのダニーさながら三輪車で舞台上を乗り回した。
柳沢は芸能生活40周年を迎えた。「あっという間ですね、おとといぐらいの感覚でしたよ」と語り、『シャイニング』と「同い年」であることについては「光栄です。お客さんも同級生って感じで、皆さんと出会ったことに感謝します」と決めポーズ。もう一度『シャイニング』を観返した感想を聞かれると「ホラー映画の先駆けですよね。当時はCGとかなくてヘリコプターを使って撮ったと思うんですよ。役者さんもきつかったと思う。あれから40年、続編を作ったっていうのはすごいことだと思います」と振り返る。怖かったポイントについては「音楽の使い方とか効果音とかが怖さを煽りますよね」と、おなじみの“鼓動の音”を見事に再現した。
続けて、柳沢の持ちネタである「ひとり○○」にちなみ、なんと本日限定の「ひとりシャイニング」を披露!『シャイニング』の名シーンをほぼ一人で再現。すると“双子の姉妹”のコスプレ姿のりんか&あんなが登場。再び三輪車に乗った柳沢が二人の元に近付くと、「ハロー、ダニー。遊ぼう、遊ぼう」と呼び掛け、柳沢は全力で戦慄の表情を浮かべた。りんか&あんなが退場すると、今度は一人で237号室の“バスタブの老婆”を再現。ダニーの父ジャックと抱き合う様子も一人で演じ切り、再び「鼓動の音」も飛び出した。次に“破壊されたドア”のパネルが登場。ダニーたちを手にかけようとするジャックが手斧でドアを割り中を覗き込み「ウェンディ、アイムホーム」とセリフも再現、一方で母ウェンディが悲鳴を上げる姿も同時に演じた。ふたたびりんか&あんなが登場すると、ジャックさながらに二人を追いかける。最後には息切れするほどの全力の演技に、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
今回はもう一人のゲスト、映画コメンテーターの有村昆が登場。改めて『ドクター・スリープ』の感想を問われると、「40年ぶりに『シャイニング』の新作が見られることに感謝。見終わった後の満足度が空気で分かって、傑作だってことが満場一致でした。皆さんも、見終わった後の感想が盛り上がると思います。もちろん『シャイニング』を観ていなくても楽しめます」と語った。これには柳沢も「40年前を引き継ぎつつも、効果音とか映像が新しくなっているんですよね。絶妙で思わず何度か悲鳴を上げてしまいました」と同調し、笑いを誘った。
さらに有村は「原作のスティーヴン・キングとキューブリックが仲違いしていたことが事実としてありますが、今まで仲違いしていたものが、フラナガン監督がキューブリック財団を尊重しつつ、スティーヴン・キングのGOサインをもらって、両方の言い分を全部まとめあげているんですよ。それがすごいです」と双方を納得させた監督の手腕を絶賛。「物語は主に3人の登場人物が出ているんです。ユアン・マクレガー演じるダニー・トランスが、父ジャックが当時起こした惨劇のトラウマで、“シャイニング”という能力を封印して生活を送っている中、今一度自分のトラウマと対峙するのは、皆さんが少年時代に抱えたトラウマと対峙する、僕らの物語であるといえます。僕も大人になって、40年かかって分かる物語っていうのは、まさにこのトランス一家のダニーの目線からすると僕らに通じる話になっているというところが一番のポイントです」とストーリーの注目ポイントをレコメンドした。
そして『シャイニング』の正当な続編ということが証明される“呪われたホテル”についても有村は言及。「あまり詳しくは言わないですが、今回キューブリック財団の許可を得て、設計図や資料写真など全部を提供してもらって、完全再現しています」と明かす。「ただ全部再現すると模倣になってしまうので、ちょっと変えています。観る方が見れば、どこが変わっているのかがわかるはずです。しかも当時は2年かかったセットを6週間で作ったんですが、マトリョーシカ方式でセットをだんだん小さく作っていって、内側のセットから撮っていって壊すという方法で、ものすごいスピードで低予算で撮っているんです」とトリビアを披露。さらに『シャイニング』のジャックが扉を覗き込むシーンは2日間もかかったと有村が言うと、聞いていた柳沢は驚きの声を上げた。最後に有村は「今年、来年はスティーヴン・キング作品の映像化が次々発表されるキング・イヤー。このタイミングで真打ちである『シャイニング』の続編は見ておかない手はない!」と締めくくった。
フォトセッションでは、再びりんか&あんなと「破壊されたドア」が登場。柳沢は壊れたドア越しに顔を覗かせて「ウェンディ、アイムホーム」と連呼し、観客の大爆笑をさらい、「さらば」のセリフを残して退場した。