『ミッドサマー』真夜中の日本最速上映イベント開催!!「とんでもない映画!」「ヤバすぎる!」映画ファン震撼!!恐ろしいけれど、人にお勧めしやすい映画

『ミッドサマー』真夜中の日本最速上映イベント開催!!「とんでもない映画!」「ヤバすぎる!」映画ファン震撼!!恐ろしいけれど、人にお勧めしやすい映画
提供:シネマクエスト

日時:11月2日(土)
場所:TOHOシネマズ六本木 スクリーン7
登壇者:髙橋ヨシキ、大場渉太

一夜限りの復活を果たした東京国際ファンタスティック映画祭のオープニング作品となった『ミッドサマー』。上映後観客からは拍手が起きながら、どこか緊張感が残る独特の雰囲気となった。早速SNSでは「とんでもない映画」「ヤバすぎる」「想像以上のクオリティ」という絶賛も。その会場にアートディレクター、映画ライターである髙橋ヨシキと、映画祭のプログラミング・ディレクターである大場渉太が登場しトークセッションが行われた。

大場渉太は「色々な噂がすでに届いていたが、あまりにもクオリティが高い!」と絶賛。
髙橋ヨシキは「予告編などを見て、「ウィッカーマン」(76)だと思う人もいたと思うのですが、本作は実際に観てみると違いますよね。」「この映画にはいっぱい見どころがありますが、一度観ても村や、そこに住む人々の全体はまだ見えてこないのです。どうやってこの人たちが生活しているのか、育てている作物は何なのか、など謎は多いです。」と様々に張り巡らされた伏線や、もう一度観て検証したくなる謎が溢れた本作を語った。

白夜の太陽の下で行われる祝祭が舞台の”フェスティバル・スリラー”である本作を、結末に感動を覚えたという大場は「スリラーですが、観ると様々な要素でできた作品であり、色々なジャンルにあてはまるとも言えます。」と語ると、髙橋は「悲惨な経験をし、社会に対する生きづらさを抱えた人が楽園を見つけるという映画でもあります。」「『未知との遭遇』(77)などにも同じものを感じますよね。」とコメント。過去の名作との共通点を考察した。

さらに、本作には『ベニスに死す』(71)で主人公の老作曲家・アッシェンバッハが魅了される少年・タジオを演じ、「世界一の美少年」と呼ばれたビョルン・アンドレセンが出演しているという映画ファンがさらに楽しめるキャスト情報を語る。「年を取っても美少年ですよね。この人が少女漫画に与えた影響は多大です。」
「とにかく細部まで作りこまれた緻密な映画です」と大場が話すと、髙橋は同意しながら、本作の幻惑的な演出について触れ、独自の映画流行の分析を語った。「ここ最近、サイケデリックな表現をする映画の流れが来ています。例えば『ドクター・ストレンジ』(17)、『CLIMAX クライマックス』(19)などもそう。昔は映像でサイケデリックな描写を上手くできませんでしたが、CGの技術が発達してしっかり表現できるようになりました。」と、最近の人気作との共通点を話した。

舞台中盤、盛り上がるトークをよそに、風もない劇場内で映画のポスターパネルがひとりでに倒れるハプニングが発生した。おもわずどよめく会場。「これがこの映画のパワーですよ(笑)」と髙橋ヨシキ。スクリーンに実際にスウェーデンで開催されている夏至祭(ミッドサマー)の写真が映し出されると、「スウェーデンの人たちはこの映画を見たら怒るのではないか?」と大場。髙橋は「日本の盆踊りで殺人が起きる映画があっても私たちは怒りませんし、テキサスに殺人鬼が出る映画を作っても誰も怒りませんでしたよね(笑)。」と突っ込んだ。

高橋ヨシキは「人にお勧めしやすい映画です!スリラーやホラーは、あまり馴染みのない人へのおすすめの仕方が難しい時がありますが、“花だらけの美しいスウェーデンで、村人たちが踊ったりして、アメリカ人を歓迎してくれる映画”だとお勧めできますよね(笑)!」と、先行上映で集まった映画ファンに、知り合いへのお勧めの仕方をアドバイスしトークイベントは終了した。

最終更新日
2019-11-05 12:00:08
提供
シネマクエスト(引用元

広告を非表示にするには