数年前に大阪のある高校で起きた「髪染め強要問題」。生まれつきの髪を黒く染めるよう強要されたことが裁判にまで発展したこの出来事をきっかけに、若者たちを縛り付ける理不尽な校則、“ブラック校則”が数多く存在することが知られるようになった。「男女は1m以上離れる」「下着は白のみ着用可」「寒くてもマフラー、タイツは使用禁止」「ペットボトルの持ち込み禁止」「授業中のトイレは男子1分、女子3分以内」…等、生徒達を必要以上に縛り付ける校則が存在するのだ。本当にそれは必要な教育なのか?もはや単なる学校の体裁を守るための「生徒いじめ」ではないか?「こんなブラックな校則に黙ってなんかいられない!」と立ち上がる高校生の姿を描く恋と友情の青春ストーリーが映画化されることが決定、11月1日(金)より全国公開となる。
物語は、ある朝の高校の登校風景から始まる。登校する生徒達は皆、同じような髪形、同じ制服、同じカバン、同じ靴で、個性のかけらもない。彼らは髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる規律を重んじる“ブラック校則”のもとで学生生活を送っていた。そんな無個性集団の中で一際存在が空気のような高校2年生の小野田創楽(そら)は、クラスの最底辺で、最低の青春を生きていた。一方、同じクラスの親友・月岡中弥(ちゅうや)は、教室の空気を読まず、いつも予測不能な行動で周囲を驚かせる創楽とは正反対の男子。そんな2人には気になる女子生徒がいた。彼女は学校に馴染めず、髪を黒く染めることに反発し不登校気味。生まれ持った美しい栗色の髪の彼女に恋心を抱く創楽…。そして創楽と中弥は決意する。ブラック校則をぶっ潰す!恋と友情の行方は!?果たしてブラック校則は!?2人の決意はやがて学校全体をも巻き込む事態に発展していく―。
ダメな自分でも、何かに、変わることができる。ちっぽけな自分でも、何かを、変えることができる。これはブラック校則と戦う高校生の恋と友情の物語。2005年のドラマ「野ブタ。をプロデュース」では亀梨・山下コンビがいじめられっこを救う為、独自の知恵と勇気で戦う姿を描いた。本作では、ブラック校則に青春を歪められた女子生徒を救うため、佐藤・髙橋コンビが、奇想天外、ユニークな方法で戦う。まさにふたりでひとつな男子高校生が校則をプロデュース!?令和版「野ブタ。をプロデュース」の誕生だ。
主人公の創楽(そら)役には、Sexy Zoneのメンバーで、若い世代から絶大な人気を誇り、ドラマや舞台、バラエティなど幅広いフィールドで活躍している佐藤勝利。本作で映画単独初主演。また、創楽の親友・中弥(ちゅうや)には、昨年CDデビューを果たし、人気急上昇中のKing & Princeのメンバーの髙橋海人。本作で映画デビューとなり、先輩の佐藤とも初共演となる。今最も注目を浴びるふたりがどんな化学反応を見せるのか!?目が離せない共演作が誕生する。
メガホンを取るのは、数々のテレビドラマの演出を手掛け、『いちごの唄』(19)で映画監督デビューした新鋭・菅原伸太郎。また本作のオリジナル脚本を手掛けるのは、漫画「セトウツミ」などで若者の日常を抜群のセンスで描きながらも、緻密に練られたストーリーがエンタテイメントとしても楽しめると定評のある此元和津也。本作脚本でも、理不尽な大人たちに立ち向かっていく若者たちの姿を、笑いとさわやかな感動で描く。
本作のプロデューサーは、TVドラマ「野ブタ。をプロデュース」など多数のドラマを世に送り出してきた河野英裕。平成を代表する伝説の青春ドラマ「野ブタ。をプロデュース」で描いた高校生の姿を、令和の青春ドラマではどのような姿で描くのか?撮影は、8月上旬にクランクイン、都内近郊での撮影を経て9月にクランクアップの予定。さらに、本作は映画だけではなく、10月の日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」枠、Huluにおいてそれぞれオリジナルの物語を展開!“ブラック校則プロジェクト”が始動する。
【キャスト・スタッフ コメント】
■佐藤勝利(Sexy Zone)/小野田創楽(おのだ・そら)役
「セトウツミ」を描かれた此元さんの脚本は、漫画のような展開の面白さと小説のような深さがあって、すごくワクワクしながら読みました。僕は久しぶりの学園ものですし、同世代の俳優の皆さんとのお芝居がとても楽しみです。そしてなにより、カイと一緒に作品を作れるということで、フレッシュなエネルギーがたくさん詰まった、素敵な作品にしたいと思ってます!
■髙橋海人(King & Prince)/月岡中弥(つきおか・ちゅうや)役
「ブラック校則」に立ち向かう高校生たちのストーリーなので、演じる上で難しい部分もあると思いますが、
僕らでコミカルさも伝えながら楽しい作品にしていけるかが勝負だなと思ってます。僕は映像作品に出させてもらうのが2回目なのですが、“ずっと映画にも出たい!”と思っていたので、撮影も楽しみです。作品の魅力を100%伝えられるように、死ぬ気で頑張ります!
■脚本:此元和津也(このもと・かずや)
このお話をいただいた時、正直なんか古いなと思いました。勝てるか勝てないか別として現在では色んな手段があると思います。舞台に上がることすらできない時代でもありません。学校だけじゃなく世の中の理不尽なルールに声をあげようとしている人、あげられない人、疑問すら抱いてなかった人、みんなに観ていただきたいです。とか書いてるうちにこの問題は古い新しいではなく普遍的なんだなと思いました。
■監督:菅原伸太郎(すがわら・しんたろう)
「セトウツミ」、大好きで、ちょいちょい読み返してました。そんな此元さんが書く脚本、とても面白いです。なので、今とてもプレッシャーを感じています。佐藤勝利さんと髙橋海人さんという頼もしい二人なら何とかしてくれると信じています。僕も割と最低な青春(男子校、モテない、金ない、勉強ばっかり)を過ごしてきました。あまり良い思い出がないです。今作でもう一度、過去にリベンジするつもりで、とにかく頑張ります。
■プロデューサー:河野英裕(かわの・ひでひろ)
「野ブタ。をプロデュース」というドラマを作っている時、世の中からいじめがちょっとでもなくなればと思ってましたが、今でもいじめはなくなりません。この「ブラック校則」でも理不尽な校則や目に見えない圧力みたいなものが、少しでも減ったらと思っていますが、きっとビクともしないでしょう。ただ、好きな歌を心の中で歌ったり好きな漫画の一コマを思い出したり、そんな時少し元気が出るように、創楽(佐藤勝利)と中弥(髙橋海人)の2人が笑って泣いてバカやって必死に走り回る姿を思い出したら、まあなんとかなるか、と思えるような物語になれるように、キャスト・スタッフ全員でがんばります。ひとりでも多くの人に見て欲しいです。