ディズニーと鬼才ティム・バートン監督が、国や世代を超えて愛され続ける名作『ダンボ』を実写映画化した、全世界注目の最新作『ダンボ』が3月29日(金)に公開となる。この度、バートン監督が “ティム・バートン”ワールドを描き出す上で欠かせない衣装やセットに拘る理由は“キャラクターの一部であること”と言及し、本作でのセットや衣装はすべてが CG ではなく、リアルに製作されたことが語られた。
数々の独創的な世界観を持つ作品でこれまで多くの人を魅了してきた鬼才ティム・バートン。彼の作品に登場するセットや衣装について「私はアニメーションも手掛けていたので、セットや小道具、衣装はすべてキャラクターの一部であって、私にとって非常に重要なものだ」と、セットや衣装は愛するキャラクターの一部であり、“ティム・バートン”ワールドを創るうえで欠かせないものだと語る。続けて、「セットや衣装はただ見た目だけが重要ではなく、私が伝えたいことを投影し、そのシーンのキャラクターの気持ちを伝えるという大切な役割を担っているんだ」と、自身の伝えたいメッセージやキャラクターの心情などを伝える手段として何よりも大事にしていることを明かした。
本作の舞台となるサーカス“ドリームランド”のセットは、実際に 3、4階の高さのものが設立され、400人のエキストラや 12頭の馬、車8台、そして世界中から集められた大道芸人 40 人によってサーカスの撮影がリアルに行われた。ダンボの運命を握るキーマン:ホルトを演じたコリン・ファレルは「“子供の頃に持っていた感動や好奇心を喚起してくれる”という面で、ティムのセットに敵うものはないよ。幻想の中にいるようだった。サーカスはこの映画がもたらしてくれる“魔法”の一つでもあるんだ」と、その場にいるだけで自身の中に眠っていた“子供の心”を呼び起こす高揚感を体験したことを明かす。
また、本作の衣装を担当するのは、『シザーハンズ』以降、バートン監督作品の多くを手掛けてきたコリーン・アトウッド。『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)では、アカデミー衣装デザイン賞を受賞した手腕の持ち主だ。「衣装は、キャストがキャラクターになる手助けをしていると考えています。観客が自らのイマジネーションを参考にしながら、今見ているものを解釈するためには、“キャラクターの存在を信じること”、そして“心理的に共感すること”が必要なんです」と、バートン監督が大切にしているキャラクター描写に通ずる衣装への考えを明かした。
バートン監督とコリーンの信念の基、ドリームランドのパレードシーンで使用された衣装は、サーカス団のための 200 を超える衣装に加え、サーカスの観客のための衣装は 500 に及び、登場するキャラクター一人ひとりに焦点を当てた衣装が制作されたことが明かされている。ダンボが属するサーカスのオーナー:メディチを演じたダニーは「ティムの物語の世界とコリーンの衣装はまるでパンとバターのような完璧な組み合わせだ」と、監督とコリーンの華麗なコラボレーションに称賛の声を贈っている。
ダンボが引き離された母を助けるため、サーカス団の家族の力を借りて新たな一歩を踏み出すファンタジー・アドベンチャー『ダンボ』。ディズニーとティム・バートンが奇跡の映像美で実写化する”新たな「ダンボ」の物語”はどのような胸を高鳴らせる体験を届けてくれるのかー?全世界から熱い期待が高まっている。