自然世界への畏敬を独自の漫画表現で読者を魅了し続ける漫画家・五十嵐大介の「海獣の子供」を、映画『鉄コン筋クリート』で第31回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞し、そのハイエッジな映像表現で確固たるブランドを築いてきたSTUDIO4℃がついに映像化。映画『海獣の子供』が6月7日(金)に全国公開することが決定!そして今回、本作の声優キャストとスタッフが解禁!
主人公「琉花」を演じるのは、14歳ながら数々の映画・ドラマ・CMにて幅広く活躍する女優・芦田愛菜。主演にあたり「『命のはじまりってどこにあるのだろう。自分の存在意義って何だろう』と同じ14歳の琉花と一緒に考えたり、知りたいと思いながら演じさせて頂きました。」と壮大な作品世界に挑戦した想いを語った。琉花と共に物語の鍵を握る二人の少年「海」と「空」には若き新星たちがキャスティング。映画『リメンバー・ミー』(18年公開)で主人公ミゲル役の日本語吹替版声優に大抜擢をされた石橋陽彩が弟の「海」を、また兄の「空」には、昨年『泣き虫しょったんの奇跡』にて映画初出演ながら確かな存在感を残した窪塚愛流が決定!
石橋は「僕が演じた『海』は、嬉しいことも、悲しいことも、ありのままに表現する少年なので、僕も声変りの今をありのままに受け入れて役に入り込むことができたと思います。」と成長期である今だからこその表現が出来たとコメント! また、窪塚は「僕と歳が近い魅力的な『空』の役になりきり初めての声優に挑戦したい!ということと、父が「海獣の子供」の漫画がとても好きだということで、コレはやるしかない!と思い挑戦しました。」と初挑戦となる声優への思いを語った。
さらに音楽は、今や日本にとどまらず世界的作曲家であり、映画音楽界の巨匠・久石 譲が担当。原作の世界観を深く描きだすために全編描き下ろしを実現させました。長編アニメーション映画の音楽を担当するのはスタジオジブリ制作の『風立ちぬ』、『かぐや姫の物語』が公開された2013年以来となる。
原作の五十嵐大介は、「映像に音が乗った瞬間、一気に世界が立ち上がり、自分が海の風に飲み込まれるような感覚になりました。その映像は壮大さに加え、細やかな演出と作画によって原作では描き切れなかった登場人物の心情に寄り添ったシーンになっていました。」と映像化された本作への期待を寄せた。
また、映像化は難しいと言われていた本作の監督を務める渡辺 歩も「『何ものにも似ていない原作』から、『何ものにも似ていない映画』が生まれました。言葉として書き表すのがもどかしいほど、この手応えに私は興奮しています。」と意気込み、確かなキャスト&スタッフが揃い、作品の完成に向け高揚を隠せない様子。
そして、原作ファンが公開を待ちわびていた本作のキービジュアルと特報映像も解禁! [海の中で感じる静けさと荒々しさ]や[海の匂い]を感じることは勿論、久石 譲の音楽とSTUDIO4℃による圧倒的な作画表現によって、幻想的な<生命誕生の物語>のはじまりを予感させるものになっている。
キャスト&スタッフ コメント
【安海琉花 役/芦田愛菜】
「命のはじまりってどこにあるのだろう。自分の存在意義って何だろう。」と、同じ14歳の琉花と一緒に考えたり、知りたいと思いながら演じさせて頂きました。「自分の気持ちを誰かにわかってもらいたいのに、上手く言葉にして想いをぶつけられない」という彼女のもどかしさにも、すごく共感できました。渡辺監督のこだわり、五十嵐先生の想いを現場で沢山伺いました。ひとつひとつのシーンごとに立ち止まって、そしてキャラクターと向き合いながら、声を通して作品を一緒に作らせて頂けたことをとても嬉しく思っています。
【海 役/石橋陽彩】
この映画の第一印象は、海や街並みの色がとても綺麗で繊細に描かれているので「リアル」を感じました。映画の世界に引き込まれるほどのブルーを皆さんにも観てほしいです。そして、僕が演じた「海」は、嬉しいことも、悲しいことも、ありのままに表現する少年なので、僕も声変りの今をありのままに受け入れて役に入り込むことができたと思います。「海」の息づかいはシーンごとにこだわりがあるのでそちらもぜひ注目してほしいです。芦田さん、窪塚さんとの初共演も楽しみです!
【空 役/窪塚愛流】
僕と歳が近い魅力的な「空」の役になりきり初めての声優に挑戦したい!ということと、父が「海獣の子供」の漫画がとても好きだということで、コレはやるしかない!と思い挑戦しました。出演が決まり、とても嬉しく、ワクワクしています。自分はまだこの仕事を始めたばかりで、声優は初めてということもあり上手くできるか不安もありますが、今まで練習してきた事を全て活かし、監督さんや、原作者の五十嵐大介さんが思う「空」になりきりたいと思っています。
【原作者/五十嵐大介】
「海獣の子供」は、キレイな型にあてはめるとどうしても零れ落ちてしまうような事を、それでもなんとか形にしようと思いながら描きました。先日、漫画にはない“音”の制作現場に少しだけ立ち会いました。久石さんの音楽の収録は映像を流しながら行われていて、映像に音が乗った瞬間、一気に世界が立ち上がり、自分が海の風に飲み込まれるような感覚になりました。その映像は壮大さに加え、細やかな演出と作画によって原作では描き切れなかった登場人物の心情に寄り添ったシーンになっていました。芦田愛菜さんの声は聞く人を引き込む独得な響きを湛えていて映画の世界にずっと浸っていたい気持ちになりました。映画と漫画は全く違う表現です。でも「海獣の子供」への思いは、映画を制作した皆さんと共有出来ていると思います。完成した形を大画面で観るのが待ち遠しい!です。 五十嵐大介
【監督/渡辺 歩】
遂に! この映画を皆さんにご覧頂ける時が来たことを大変嬉しく思います。孤高の「描写力」を誇る原作に肉迫すべく、徹底して「描き」に拘るスタッフ達が一筆一筆を刻み付けた“カット”を、宇宙の律動を紡いだ音楽で“シーン”として鮮やかに染め上げて下さった、久石 譲先生!芦田さん、石橋さん、窪塚さんをはじめとした最高のキャストによって“ドラマ”が織り成され…。この映画は全ての要素が高い密度で結合しているのです。「何ものにも似ていない原作」から、「何ものにも似ていない映画」が生まれました。言葉として書き表すのがもどかしいほど、この手応えに私は興奮しています。「14歳」の少女を通して見つめる、命の不思議とロマン。この物語の最後に彼女が何を感じるのか…。皆様に是非見届けていただきたいです。
『海獣の子供』特報1
https://youtu.be/XG0vQuTl_xQ