日時:2月13日
場所:新宿ピカデリー
登壇者:登坂広臣、中条あやみ、橋本光二郎監督
奇跡の赤いオーロラを見たい一心でフィンランドを訪れる、余命一年の美雪と100万円で1カ月限定の恋人になった悠輔の旅を、多くのアーティストにカバーされた中島美嘉の名曲に乗せて描く大人のラブストーリー『雪の華』。本作のメガホンを取るのは、『orange-オレンジ-』(15)や『羊と鋼の森』(18)で知られる新鋭・橋本光二郎監督。脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、「ひよっこ」(17/NHK)など数々の名作映画・ドラマを生み出してきた岡田惠和(よしかず)。一流のキャスト・スタッフが勢揃いし、この冬、最高のラブストーリーが誕生した。映画『雪の華』が大ヒットしたことを記念し、2月13日(水)に大ヒット御礼イベントが開催された。主演の登坂広臣、中条あやみ、そして、橋本光二郎監督が登壇した。
名曲『雪の華』をモチーフに、東京―フィンランド。余命一年の最後の恋を描いた映画『雪の華』。公開から3週を迎え、全国の劇場で“今年最初の雪の華”ブームはますます盛り上がっている。そんな中、大ヒット御礼イベントが新宿ピカデリーで行われ、主演の登坂広臣、中条あやみ、そして橋本光二郎監督が参加した。
余命1年を宣告されたヒロイン美雪(中条あやみ)の夢は、<約束の地>フィンランドで、“奇跡が訪れる”と言われる赤いオーロラを見ること。そんなある日、ひったくりにあった美雪は、ガラス工芸家を目指すぶっきらぼうだが、実は優しい青年・悠輔(登坂広臣)に助けられる。東京―フィンランドを舞台に、切ない想いに涙が溢れる、初雪の日に出会った2人の、1年のラブストーリーだ。
本作の上映後、客席後方から客席を通り登坂、中条、橋本監督が登場すると、会場に詰め掛けた600名にも及ぶ観客の割れんばかりの大歓声と盛大な拍手が巻き起こり、ヒートアップする中迎え入れられ、初めに『雪の華』を観た観客が感涙度92%と評価したことについて、登坂は「そういった感想をもっていただけるというのは出演者として嬉しい。完成した作品を改めて観ると、美雪と美雪の母のシーンなど家族のシーンにもぐっときました」と観客目線の感想を打ち明けた。中条も「私自身、上映中の映画館へ行きみなさんと一緒に観ましたが、悠輔が美雪に手を振っているシーンで笑いが起きたり、美雪と母のシーンで感動されている方もいらっしゃいました」と『雪の華』が感動作であることを実感している様子。
最近涙したことはあるかという質問に対し、登坂は「監督ありますか」とすぐにふり、会場からは笑いが起きる。橋本監督は、「実生活ではないですよね」とさらり答え、間髪入れずに中条が「先日誕生日だったんですけど」と言いかけると会場全体から拍手が。拍手の後に「監督や登坂さんからお祝いしていただき泣けるくらいうれしかったです」と言うと登坂は「絶対にウソ」と笑いながらコメント。登坂自身の涙した瞬間については、「ツアーの時ですかね、(橋本監督が)見に来てくれました」と裏話も交えつつ答えた。
そしてロケ地のフィンランドでは、バレンタインデーにチューリップをあげる習慣があることにちなみ、キャストがくじを引き、「白いチューリップ」をプレゼントする企画が行われた。初めに中条がくじをひくと、当選した観客は大喜び。中条が「みんなで行こうよ、ついてきて、ついてきて」と登坂と橋本監督を引き連れステージを降り、客席で「白いチューリップ」を直接手渡しすると、会場は大盛り上がり。登坂は「これみんなで来た意味あった?」と笑いながらつっこんだ。
次にプレゼントをするのは登坂。観客全員が当選を願う空気の中、登坂がくじを読み上げると、会場は大興奮。当選しなかった観客からため息のような声が漏れる。「白いチューリップ」を持って歩く登坂、中条、橋本監督を見守る観客からは移動の最中も歓声が上がり、手渡しの瞬間には会場が揺れんばかりの歓声が巻き起こった。当選した観客は登坂と握手もでき、感動のあまり涙していた。
その後、中条は雪の華キャストの中でバレンタインをあげるとしたら誰かという質問に対し、「やっぱりー、やっぱり」と登坂を焦らしたのちに「お母さん!高岡早紀さんですね」と発表。登坂は「長い冬が来ました、ハマケンさん(浜野謙太さん)だったら本気で悔しがりました」とにこやかに笑いながら答えた。
そして登坂へ三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーからバレンタインをもらうとしたら誰がいいかという質問がされると、「全くいりません」ときっぱり答え会場は大爆笑。続けて「いらないですよ、あげたいという気持ちもないですね。誕生日はあげますけど、バレンタインはないですね」と正直な気持ちを告白した。
さらに、会場に『雪の華』をイメージした氷のオブジェが登場。本物の雪を使用しており、重さが150kgもある大作に、登坂は「とてもきれいですね。こんなに細かい細工ができるんですね」とコメント。中条も「どうやったらこんなのできるんだろう」と話し、3人で触り始め、しばし無言に。登坂は「溶けてなくなってしまう雪のようで尊いと思います」と話し、中条は「特別なこの時にしかないという儚さがあって素敵ですね」と語り、映画『雪の華』の綺麗な描写と儚さが想い起こされた様子であった。
最後に中条は、「美雪は何度も幸せそうな顔をしていたと思うのですが、悠輔が美雪の事情を知らないまま接してくれたからこそ、病気を忘れながら楽しむことができたのだなと思いながら演じました。そういう点なども注目いただき何回も何回も見ていただければ」と語り『雪の華』への想いを語った。登坂も「雪の華の楽曲は15年以上前に発表され、国内だけではなく海外の方にも幅広く愛されたのちに映画化されました。そんな作品に携われてうれしいですし、観ていただいた方々がそれぞれに想いを持っておかえりいただければ」と締めくくった。
このコメントで終わりかと思いきや、登坂が「感謝の気持ちを込めまして、みなさまがおかえりになるのをお見送りします」と発表。突然のサプライズに「えー!!」と悲鳴が上がり、泣き出す人まで続出し、この日一番の大盛り上がり。そんな中、登坂、中条、橋本監督が小さい子どもから大人まで一人ひとりに丁寧に手を振ると、観客は大感激。登坂と中条のスペシャルなバレンタインデーのサプライズプレゼントに、観客たちは大満足な様子だった。『雪の華』の大ヒット御礼イベントは幸せな雰囲気で幕を閉じた。